近畿地方には賑やかな商店街や名物グルメ、古都の風情、風光明媚な自然等、特有の風景や文化が織りなす多彩な魅力があります。
そんな魅力がある一方で、人口減少や地域格差の拡大、伝統の継承に悩む地域も見受けられます。そんな社会課題に対し、地域資源を活かした取り組みが進行中です。
本記事ではそんな近畿地方で、社会課題解決・地域活性化に取り組む方々の視察プランを紹介します。
目次
1.「DMO」「観光」がテーマの視察先(海の京都DMO:京都府 京丹後市)
2.「経営再建 」「6次産業化」がテーマの視察先(道の駅 丹後王国「食のみやこ」:京都府 京丹後市)
3.「地域活性化」「ローカルメディア」がテーマの視察先(株式会社morondo:大阪府 枚方市)
4.「古民家活用」「地域コミュニティ」がテーマの視察先(一般財団法人淡河宿本陣跡保存会:兵庫県 神戸市)
5.「6次産業化」「ふるさと納税」がテーマの視察先(キミノーカ:和歌山県 海草郡紀美野町)
「DMO」「観光」がテーマの視察先(海の京都DMO:京都府 京丹後市)
一般社団法人京都府北部地域連携都市圏振興社(海の京都DMO)は、7つの市町が連携した日本においても数少ないDMOの一つです。観光地域づくりの推進や地域の活性化を目指しており、ふるさと納税の電子ギフト事業など、国内外から注目を集めています。
今回のプランでは、海の京都DMOの組織や取り組んでいる事業(ふるさと納税の電子ギフト事業・インバウンド観光)に焦点を当て、成功事例だけでなく課題や失敗事例もお伝えします。
「経営再建 」「6次産業化」がテーマの視察先(道の駅 丹後王国「食のみやこ」:京都府 京丹後市)
道の駅 丹後王国「食のみやこ」は、西日本最大級の道の駅であり、国交省認定の「重点道の駅」です。甲子園球場8個分の広大な敷地に、ホテル、お土産処、レストラン、遊具、動物園などがあり、丹後地域の魅力を発信しています。
本施設は1997年に”丹後あじわいの郷”として開業したが経営不振で2014年に閉園。2015年にパソナグループと株式会社丹後王国ブルワリーが再建を手がけました。リニューアルオープン後6年で約240万人の来場者を集め、過去の実績を半分以下の期間で達成しています。
本プランでは、企業理念の見える化や3つの基本方針のもとでの10次産業化拠点としての運営、「1位」を目指す情報発信など、経営再建の取り組みをご紹介します。体験活動や施設見学のオプションもあり、観光促進に携わる方にご参加いただきたい内容です。
「地域活性化」「ローカルメディア」がテーマの視察先(株式会社morondo:大阪府 枚方市)
株式会社morondoは「枚方つーしん」を中心に8つのローカルメディアを展開しています。枚方市や周辺エリアでの地域密着型メディア運営で550万PV/月、ユーザー数150万超を達成。特に枚方つーしんは443万PVを誇り、地域NO.1情報サイトとなりました。
本プランでは、地域メディアの成功の秘訣や編集部の運営方針の説明と共に、実際に編集部の取材に同行していただきます。フリーペーパーの運営発行者、ケーブルテレビ局など地元に根差したメディアを運営している企業様や地域おこし協力隊、商工会議所・商工会などの経済団体の方など、幅広い方におすすめの視察です。
「古民家活用」「地域コミュニティ」がテーマの視察先(一般財団法人淡河宿本陣跡保存会:兵庫県 神戸市)
神戸市北区の淡河町は少子高齢化が進む中、地域の営みを維持し、住民が豊かな生活を営むためのまちづくりに取り組む地域です。そんな淡河町に位置する淡河宿本陣跡は50年以上の空き家期間を経て、「一般財団法人 淡河宿本陣跡保存会」の発足により再活用が始まりました。水道も電気も無い中での活動から始まり、今では飲食店やカフェを中心に多くの「場」が広がり、地域の人々が集い、楽しい時間を過ごせる場となっています。
視察では淡河宿本陣跡の成り立ちや初期の活動から、現在の店舗運営やイベントによる成果まで詳しく紹介します。空き家・古民家活用、地域コミュニティ形成などに興味のある方、まちづくりに取り組む行政職員や支援団体、移住を検討する個人に向けたプランです。本陣跡内の飲食店「本陣 なな福」では淡河の季節を味わえるランチも提供できます。
「6次産業化」「ふるさと納税」がテーマの視察先(キミノーカ:和歌山県 海草郡紀美野町)
和歌山県紀美野町にある「キミノーカ」は2013年にオープンしたジェラートショップです。オーナーは都会の企業に勤めた後、Uターンで紀美野町に戻り農業に従事。地域課題解決と野菜の新たな楽しみ方を提供するため、自家製ジェラートを通して山間地域の魅力を発信し、訪れるきっかけを作り出しました。
紀美野町は過疎の先進地域で、地域課題に対処するためにジェラートを活かしたプロモーションを行い、SNSや口コミで多くの宣伝を得ています。3万円の宣伝費で月平均4,000人の観光客が訪れ、店舗の増築も実現しました。
視察では、6次産業化の取り組み方、そして地域内外へのPR方法についてお話しさせていただきます。視察後はキミノーカのジェラートもお楽しみください。
おわりに
Shisalyでは、今回紹介した視察プラン以外にも、全国各地で展開されている先進的なケースや社会課題に対処する取り組みが学べる視察プランを掲載しています。
視察にご参加いただくことで、新たな知見やアイディアが見つかり、貴重な経験となるはずです。
簡便な手順で視察プランの検索や予約が可能ですので、どうぞご活用ください。