有害駆除されたシカの命を余すことなく価値に変える　MOMIJI株式会社の取組について

▶企業紹介

MOMIJI株式会社は、岩手県大槌町でジビエの食肉処理施設を運営する会社です。

おいしさを追求した品質管理を徹底し、捕獲方法や搬入時間等に基準を設けることで、「旨い」「柔らかい」「臭みがない」上質な鹿肉を提供しています。

また、当社は大槌町と共に、害獣被害という地域課題を解決し、地域の財産へと変えていくための官民連携プロジェクト「大槌ジビエソーシャルプロジェクト（以下、OGSPと表記）」を推進。

シカからいただいた命を「価値のあるもの」として活用できるよう、ハンターが捕獲してきた個体を迅速かつ丁寧に処理し、安心・安全・高品質な商品へと変えています。

また、食肉販売だけでなく、角・革は大槌ジビエレザーとして活用したり、捕獲から処理方法を学ぶ「ハンター育成プロジェクト」の実施、ジビエを通じて命を学ぶ「大槌ジビエツーリズム」の開催など、捕獲・製造・流通の活動にとどまらず、消費者・体験・育成まで、様々な活動に取り組んでいます。

OSGPの取り組みについては下記動画でもご紹介していますのでご確認ください。

▶わたしたちの取り組み

▶活動にかける想い

シカは森を育てる一員です。しかし近年、シカの生息数が増え、里に下りてきて農作物を荒らしています。

全国のシカによる農作物被害は年間およそ60億円にのぼり、営農意欲の低下や耕作放棄地の増加など農業に大きな影響を与えています。

『害獣』と呼ばれ、駆除されるシカのうち、活用される個体はたった１割程度。残りのほとんどが廃棄処分されています。

OGSPは害獣問題の解決に加え、鹿の命が有効活用されていない現状を変えるためにスタートしました。

『いただいた命に感謝し、余すことなく価値に変えたい。』『いつか『害獣』という言葉をなくしたい。』そんな想いを持っています。

参加メンバーである個⼈や企業、行政など、多様な立場の人たちが持っている知恵や技術を活かし、『害獣』を『まちの財産』に変えるジビエサイクルを⽣み出すことで、社会課題解決、地域活性化の実現を目指しています。 

▶視察概要

岩手県大槌町にご来訪いただき、OGSPの取り組みについてのお話しや、MOMIJI株式会社のジビエ加工施設のご案内をさせていただきます。

見学いただくジビエ加工施設は2023年4月に竣工したばかり。旧加工場では年間250頭〜300頭の処理を行っていたのに対し、新加工場では年間1000頭以上の処理が可能です。

「害獣による被害に困っている」「害獣駆除のためにどんな取り組みを行うのか参考にしたい」「ジビエってよく聞くけど、どんな事業をやっているの？」そんな皆様の疑問にお答えできる視察プランとなっています。

希望者には当社がOGSPの推進で培ってきた知見や経験を元に作成した「大槌ジビエソーシャルプロジェクト ジビエ事業推進ガイドブック」を販売します。

希望者はオプションよりご選択ください。行政・民間問わず、ご興味をお持ちの方々からご参加いただければ幸いです。

また、ジビエ事業を本格的に検討されている方向けに、OGSPの考え方やノウハウ、経験を伝えることによって事業化の支援を行う特別料金のプランもご案内しています。

希望される方はコチラのプランより、諸条件を確認の上ご予約ください。

ジビエ加工場外観（左）作業場（右）

▶実績

第5回ジャパンSDGsアワード　特別賞（令和４年度）

第4回日本国際観光映像祭　日本部門　優秀作品賞（令和４年度）

令和四年度東北農政局「ディスカバー農山漁村の宝」選定

岩手ぅんめぇ～もん！！グランプリ2022　優秀賞

ふるさと名品オブ・ザ・イヤー2022　地方創生賞　コト部門

「新しい東北」復興ビジネスコンテスト2020優秀賞