■静岡大学ふじのくにCNF寄附講座 特任教授 西村拓也の紹介
私はこれまで、「植物材料と自動車をつなぐ」ことをテーマに研究開発を進めてきました。
木材繊維やセルロースなどの植物資源を有効に活用した材料開発に取り組み、自動車に求められる高い強度や剛性、優れた耐久性を満たすバイオコンポジットの研究を重ねています。
しかし、研究を進める中で、「良い材料を作ること」と「実際に使われること」は全く別の課題であることを実感しました。
そこで近年は純粋な材料開発だけに留まらず、実際の製品や具体的な部品への適用を見据えた応用研究へと活動の幅を広げています。
自動車メーカーや部品メーカー、素材メーカーと連携しながら、自動車部品の試作や評価を行い、植物材料の本格的な実用化に向けて挑戦を続けてしいます。
また、研究の成果を社会へ分かりやすく発信するため、一人乗りEV「もくまる」の開発プロジェクトにも挑戦しています。
森林資源由来のサステナブルな材料を車両へ搭載することで、「森から生まれた材料が実際に走る」という直感的なストーリーを形にし、森林や地域資源が持つ真の価値を多くの人々へ伝える活動を推進中です。
私が常に大切にしているのは、「植物で既存の石油系材料にただ勝利すること」ではありません。
製品側に求められる性能を理解し、植物材料ならではの特長を引き出した上で、両者を最適に結び付けることです。
そして、材料開発だけで終わらせず、製品化や社会実装まで見据えた研究開発を行うことです。
植物材料の可能性をさらに広げるために、材料から部品、製品、そして社会までを一本の線でつなぐ研究に取り組んでいます。
植物からクルマへ - バイオコンポジットの開発と社会実装への挑戦 -
■静岡大学ふじのくにCNF寄附講座 特任教授 西村拓也の紹介私はこれまで、「植物材料と自動車をつなぐ」ことをテーマに研究開発を進めてきました。木材繊維やセルロースなどの植物資源を有効に活用した材料開発に取...
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