植物からクルマへ - バイオコンポジットの開発と社会実装への挑戦 -
90分
1回
講演・ウェビナープラン
■静岡大学ふじのくにCNF寄附講座 特任教授 西村拓也の紹介
私はこれまで、「植物材料と自動車をつなぐ」ことをテーマに研究開発を進めてきました。
木材繊維やセルロースなどの植物資源を有効に活用した材料開発に取り組み、自動車に求められる高い強度や剛性、優れた耐久性を満たすバイオコンポジットの研究を重ねています。
しかし、研究を進める中で、「良い材料を作ること」と「実際に使われること」は全く別の課題であることを実感しました。
そこで近年は純粋な材料開発だけに留まらず、実際の製品や具体的な部品への適用を見据えた応用研究へと活動の幅を広げています。
自動車メーカーや部品メーカー、素材メーカーと連携しながら、自動車部品の試作や評価を行い、植物材料の本格的な実用化に向けて挑戦を続けてしいます。
また、研究の成果を社会へ分かりやすく発信するため、一人乗りEV「もくまる」の開発プロジェクトにも挑戦しています。
森林資源由来のサステナブルな材料を車両へ搭載することで、「森から生まれた材料が実際に走る」という直感的なストーリーを形にし、森林や地域資源が持つ真の価値を多くの人々へ伝える活動を推進中です。
私が常に大切にしているのは、「植物で既存の石油系材料にただ勝利すること」ではありません。
製品側に求められる性能を理解し、植物材料ならではの特長を引き出した上で、両者を最適に結び付けることです。
そして、材料開発だけで終わらせず、製品化や社会実装まで見据えた研究開発を行うことです。
植物材料の可能性をさらに広げるために、材料から部品、製品、そして社会までを一本の線でつなぐ研究に取り組んでいます。
■超小型EV「もくまる」の社会実装実験
私は、開発した植物材料の技術を単なる研究室の中だけで終わらせるのではなく、実社会へ届けるための社会実装実験を展開しています。
その象徴となるのが、静岡県、静岡大学、そしてトヨタ車体の三者がガッチリとタッグを組んで開発した一人乗り超小型EV「しずおか もくまる」です。
この車両は、市販されている超小型BEV「COMS(コムス)」をベースとし、内外装に県産材由来のセルロース素材や間伐材を用いた植物材料技術をふんだんに取り入れています。
この「もくまる」を実際の社会でどのように活用し、人々に受け入れられるかを探るため、地域や行政と連携した様々な試みを重ねてきました。
一例として、静岡大学の広大なキャンパス内を実際に走行させて学生や教職員に未来のモビリティを体感してもらうデモ走行を実施したほか、富士市庁舎の1階ロビー等での一般向け特別展示なども実施。
地域住民や多くの民間企業、関係機関の方々に広くお披露目を行い、実社会における受容性や課題の抽出、さらなる改良へ向けた検証を進めています。
「森から生まれた材料が実際に街を走る」という具体的なストーリーを地域に提示しながら、カーボンニュートラル社会の実現に向けた社会実装モデルを力強く牽引しています。
■講演について
本講演では、木材繊維やセルロースを活用したバイオコンポジットの開発事例を紹介するとともに、「どのような製品であれば植物材料の強みが最も活きるのか」という視点から、材料開発と製品企画の両面について考えます。
さらに、実際に開発した植物由来材料を用いて自動車部品へと実装した事例の解説を通じ、研究成果を社会へ届けるための挑戦や現場での苦労、そして未来への可能性についてお話しします。
植物を原材料とした新しい製品開発に挑戦したい企業や、既存の製品ラインナップに植物由来のサステナブル材料を組み込みたいと考えている製造業・メーカーの担当者様にぜひ申し込んでいただきたい内容です。
また、地域の豊富な森林資源や竹林などを活用して新たな地場産業や環境ビジネスの創出を模索している自治体やDMO職員の方も歓迎しています。
本プランのアピールポイントは、「植物材料の可能性を単なる基礎研究だけで終わらせず、実際に社会で愛用される製品へと変える実践的な研究に触れられる」という点にあります。
「植物でプラスチックに勝つ」のではなく、「植物だからこそ価値のある製品をつくる」という、森とモビリティが融合したモノづくりの新たな挑戦をぜひ知ってください。
内容の詳細
視察名
植物からクルマへ - バイオコンポジットの開発と社会実装への挑戦 -
視察名
植物からクルマへ - バイオコンポジットの開発と社会実装への挑戦 -
カテゴリ
環境・エネルギー
カテゴリ
環境・エネルギー
キーワード
CNF
、研究開発
、講演
、産学官連携
、カーボンニュートラル
、ゼロカーボン
、実証実験
キーワード
CNF 、研究開発 、講演 、産学官連携 、カーボンニュートラル 、ゼロカーボン 、実証実験
定員
10人程度〜
定員
10人程度〜
所要時間
90分
所要時間
90分
料金
予約リクエスト後、講師料についてお伝えさせていただきます。
料金
予約リクエスト後、講師料についてお伝えさせていただきます。
支払い方法
請求書払い
支払い方法
請求書払い
申込期限
希望日の1か月前まで
申込期限
希望日の1か月前まで
実施⽇
平日
実施⽇
平日
視察内容
90分講演+質疑応答10分
視察内容
90分講演+質疑応答10分
講師紹介
西村拓也
静岡大学農学部ふじのくにCNF寄附講座特任教授。博士(農学)。東京大学大学院博士課程修了後、自動車メーカーにて植物材料開発室長などを歴任。長年「植物材料と自動車をつなぐ」をテーマに、バイオコンポジットの強度や耐久性を高める研究に携わる。2023年より現職。材料開発に留まらず社会実装を見据えた産学官連携を推進し、静岡県やトヨタ車体と共同で県産材由来のセルロース素材を内外装に活かした一人乗り超小型EV「しずおか もくまる」を開発。現在はキャンパス内での走行や市庁舎展示など、地域と連携した社会実装実験を牽引。「植物だからこそ価値がある製品づくり」に挑戦し続けている。
講師紹介
西村拓也
静岡大学農学部ふじのくにCNF寄附講座特任教授。博士(農学)。東京大学大学院博士課程修了後、自動車メーカーにて植物材料開発室長などを歴任。長年「植物材料と自動車をつなぐ」をテーマに、バイオコンポジットの強度や耐久性を高める研究に携わる。2023年より現職。材料開発に留まらず社会実装を見据えた産学官連携を推進し、静岡県やトヨタ車体と共同で県産材由来のセルロース素材を内外装に活かした一人乗り超小型EV「しずおか もくまる」を開発。現在はキャンパス内での走行や市庁舎展示など、地域と連携した社会実装実験を牽引。「植物だからこそ価値がある製品づくり」に挑戦し続けている。
その他
ご希望の場所へ伺います。
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視察受⼊先の情報
静岡大学ふじのくにCNF寄附講座
■静岡大学ふじのくにCNF寄附講座 特任教授 西村拓也の紹介 私はこれまで、「植物材料と自動車をつなぐ」ことをテーマに研究開発を進めてきました。 木材繊維やセルロースなどの植物資源を有効に活用した材料...