楽器制作端材の利活用による新たな工芸品製作の工房視察

日本一の縁結び神社と言われる出雲大神宮の麓で、工芸文化の色濃く残る亀岡市。この地では伝統的な工芸品以外に新たな工芸文化も日々誕生しています。

今回の視察で訪れていただく松永弦楽器工房もその一つ。元楽器職人がOPENした工房です。

オーナーの松永さんは福島出身。1995年から楽器制作に携わり、これまでコントラバスやエレクトリックアップライトベースなどを300本以上製造。2015年に松永弦楽器工房を立ち上げました。現在は息子さんと一緒にオリジナルの木製小物づくりを手がけています。

小物作りを始めたきっかけは、沖縄・竹富島の村おこしとして、現地で出る建築端材を使って何かを作ってほしいと依頼を受けたことです。そこで、たまご形のバードコール（鳥笛）を作り、販売したところ日本全国で大ヒット。松永弦楽器工房としても楽器製作で出る端材で製作を始めました。

松永弦楽器工房のバードコールは、音色を鳥が反応するほど、精密にできており、全国から注文が舞い込むほどの人気作品。他にもアロマボトル、ペンダントといったアクセサリーや、はんこ入れや名刺入れなどを製作・販売しています。

今回の視察プランでは松永弦楽器工房を見学した後、職人から楽器作りや木材クラフト小物作りへのこだわりや工夫を伺います。

亀岡市への移住を検討している方や、将来オリジナルの工芸品製作を始めたい方、地域資源の新たな活用や資源の再活用に興味のある方向けのプランです。バードコール作り体験もセットになっているので職人の技術や工夫を身近で感じてください。

■体験内容

可愛らしい手のひらサイズのバードコール作りを体験していただきます。数種類の鳥の声を発することができる魔法のようなペンダントです。

二色の木材の組み合わさった直方体型の木材から、自らの手で美しくほんものそっくりな、どんぐりの形＆卵型に削り出していきます。

その後、サンドペーパーで形状を整え、音の鳴る部分と組み合わせることでバードコールができあがります。

熟練した職人が横について指導するので、未経験の方でも楽しめる内容です。