Nishio Farmは、北海道の真ん中にある上富良野町というところで、北海道にしてはとても小さな農業をしています。

全面積でオーガニック認証を取得し、農薬や化学肥料を使わずに作物を育てています。

大量の野菜を栽培することは難しいですが、一つ一つに立ち止まり、考えながら、色々な人と話ながら、野菜やハーブを育てています。

農業をしているうちに、広い畑の中に、無数の小さな美しいものがあることに気づきました。

雑草なのだけれど小さな華憐な花を咲かせていたり、その近くに緑と同化しているカエルがいたり、枯れたと思っていた木の根元から、新しい芽が出ていたり。そこだけ人参の芽が出ていないと思ったら、アリたちがせっせと巣に食料を運んでいたり。

野菜を育てる身としては迷惑なこともありますが、でもそれよりも、その小さな世界の魅力に引き寄せられてしまいます。

都会に暮らしていた時には気づかなかった、この世界には実はいつも存在している小さな美しさ。

それは、畑じゃなくても、ベランダの小さなプランターにも、キッチンの冷蔵庫の中にある野菜にもあるのだと思います。