「遊び」ながら山林を整備するオヤジ達！林業の担い手不足、放棄山林問題解決の新たなアプローチ方法を紹介

■団体紹介

フォレストベンチャーズは群馬百名山の一つ、吾妻山の放棄林を開墾し、「OWLマウンテンパーク」 を運営する任意団体です。

「OWLマウンテンパーク」は東エリアをコースエリア、西エリアをワイルドエリアとしてテーマを持たせ開発しており、東エリアではオフロードバイクやMTB（マウンテンバイク）・バギーで走行できるコース、ワイルドエリアは小規模林業、キャンプ場、ロッジ、木材加工場などで構成されています。

テーマは「オヤジワンダーランド」。メンバーのオヤジ達は皆ボランティアで、自らの趣味を真剣に楽しむために集まりました。

オヤジ達はテーマ別に６つのグループに分かれ、自律的に活動運営をしており、遊びや共通の趣味を通じた交流を追求し、アウトドアで最大限の楽しみを味わっています。

当初は団体代表者が所有する土地のみを整備していますが、次第に周辺の山主からも土地を譲り受け、活動範囲を広げてきました。

現在は吾妻山東側の約30haで、オヤジ達が思い思いの活動を行っています。

オフロードバイクなどを楽しめるコース。この規模のコースは日本でも珍しく、スバルのMTBクラブやシニア日本チャンピオンも練習で訪れます。

ロッジを作成する様子。メンバーが自ら重機を操り、さまざまな活動拠点を作成しています。

■当団体が取り組む放棄山林・林業の担い手不足解消・環境保全について

国土の3分の2が山林である日本において、環境問題や林業の担い手不足、放棄山林といった問題は解決しなくてはいけないものです。

私たちの取り組みもそうした問題の解決に通じるものですが、そのアプローチ方法が既存のものと全く違います。

フォレストベンチャーズの参加メンバー3名から始まり、現在は総勢200名超になりましたが、メンバーは山林の課題解決を目的に集まったのではありません。

それぞれが自らの「遊び」を楽しむために集まり、その結果として、放棄林の整備など、山林の抱える課題を解決しています。

「遊び」が目的だからこそ、参加者達は山林の間伐や草刈り、木材の加工出荷などの作業に義務感を感じたり、不満に思うことなどは一切ありません。

みな、童心に帰ったかのように楽しく遊び、同時に山林の課題を解決しています。

また、その姿を見た周りの方、同じ趣味を持つ方が自然的に集まっており、参加メンバーは拡大し続けており、当初◯名だった参加メンバーは総勢◯名になりました。

それだけの人が集まっているからこそ、広大な30haという土地でも問題なく森林の整備が進んでいます。

活動を始める前の山林の様子。地面は雑草や石で足場もなく、間伐されずに育った木が密集していたため、豪雨時には土砂崩れの可能性などもありました。

参加メンバーには必ず、森林整備の手伝いもしてもらっています。趣味のつながりから参加メンバーは日々拡大中です。

■視察プランについて

本プランでは環境問題や林業の抱える担い手不足、放棄山林問題などを解決する新しいアプローチ方法の一つとして、当団体の取り組みをご紹介します。

義務感による社会課題解決ではなく、エンタテインメント性によって社会課題を解決する私たちの取り組みは、地域課題解決に悩まれている方々のヒントになるはずです。

また、近年は脳の活性化としてAwe（オウ）体験が注目されています。

これは大自然や宇宙の広大さを前に、自分の存在や小ささを感じる体験のことを指し、Awe体験によって、脳が活性化することが様々な研究からわかってきました。

実際に「OWLマウンテンパーク」を訪れていただき、吾妻山の悠然とした自然と触れ合うことで、視察による学び以外にAwe体験による脳のリフレッシュ効果なども体感してもらえればと思います。

日本が直面している数多くの問題を解決し、資源の活用と社会の再生による地方の活性化を目指す皆様と私たちが繋がれる機会として、本プランを活用していただければ幸いです。

視察以外にもオフロードバイクやMTB（マウンテンバイク）・バギーでコースを走ったり、キャンプ場やロッジでの宿泊やBBQ、木材加工場での林業の6次産業化体験などもぜひ一緒に楽しみましょう！

希望される方は予約時にオプションをご選択ください。

木材加工場「フォレストファクトリーG」。間伐した木材をキャンプで使うマルタの蝋燭に加工するなど、林業の6次産業化にも取り組んでいます。

害獣駆除の様子。2023年3月にはジビエ関係の取り組みも開始します。