映画館をリノベーリョンしたリモートオフィス / コワーキングスペース

■「アトリエ★アルヴェ」のご紹介

秋田駅前にある「秋田拠点センターアルヴェ」は、秋田駅駅前の一体的なまちづくりを実現するため、市民の交流空間と魅力ある都市機能を、秋田市と民間事業者との連携により整備した官民複合施設で、映画館や飲食店、ホテルなど、様々な機能を持ち合わせています。

イベントや各種会合なども頻繁に行われ、利用者は年間300万人を超えています。

そのアルヴェにある映画館をリノベーリョンしたコワーキングスペースが「アトリエ★アルヴェ」です。映画館をリノベーリョンしたコワーキングスペースは国内でも珍しい事例ではないでしょうか。

■新体制下での新しい取り組み

2004年7月に「秋田拠点センターアルヴェ」がオープンした際、映画館「パンテオンシネマズAKiTA」も同時にオープンしました。映画館は5スクリーンで全718席あり、広くて座り心地の良い椅子、どの位置からも画面が見やすいように設計されている館内、聴覚障害者に対応した骨伝導スピーカーの導入など、最新の設備が当時話題になったものです。

しかし、運営会社のテナント料未払い問題や裁判などもあり、オープンからわずか1年3ヵ月後の2005年10月に閉館。その後2006年8月～9月に「AKITAシアター」の名称で一時暫定営業が行われていましたが、岩手県の企業が経営を引き継いでくれることになり、2007年4月からは「ルミエール秋田」に改称して運営をしていました。しかし、今回も経営の厳しさから企業が撤退。2020年5月の契約満了に伴い、映画館はふたたび閉館していました。

そこで、秋田ケーブルテレビ(CNA)と秋田新都心ビルが立ち上げた「秋田シネマ&エンターテイメント」が新たな母体となって、映画館の運営することになります。

これまでの経緯もあり、映画館の営業だけでは経営が難しいとの判断から、映画館の5つあるスクリーンのうち、3つのみ（計387席）を使用し、残り2つのスクリーンはテレワークの拠点としてコワーキングスペースに改装することを決意。

秋田新都心ビルが中心となり、秋田駅前という好立地を活かした「オフィス＆エンターテインメント」の融合を図った新しい事業に挑戦しています。

■秋田の新しいビジネス拠点として整備

人と仕事を繋ぐ「ビジネスの創造拠点」をコンセプトに、超高速・大容量かつ高セキュリティのローカル5Gを整備。利用者に合わせたオフィススペース（月額制）とコワーキングスペース（半日〜利用可）の利用が可能です。

また、業界最大手の会員制サテライトシェアオフィス「NewWork」と、首都圏の駅構内を中心にシェアオフィスを構える「STATION WORK」、そして宮城県仙台市に東北最大級のシェアオフィス・コワーキングを展開する「enspace」と提携。入居者が地域を超えて活動できる環境を整え、利用者増加を図っています。

映画館ならではの高い天井空間と内装に、秋田杉をはじめとした県産木材を豊富に使用することで、世界遺産である白神山地の木立に佇む街並みをイメージしています。

煩雑な手続き不要でドロップインが可能なコワーキングスペースをはじめ、防音のテレキューブ、一時間単位で利用可能な会議室など、多様なビジネス形態に合わせたフレキシブルなスペースを整備。ほかにもゲーミングチェアや和室といった従来のオフィスとは一線を画したスペースを備えています。

「秋田拠点センターアルヴェ」は、拠点地区開発の先導的施設として秋田市により計画された施設で、魅力と賑わいにあふれた街づくりの実現のために建設されました。

■視察プランについて

今回の視察プランでは、これまでの取り組み・各施設のご案内や、企業提携のメリットなどをご説明いたします。

視察に加え、コワーキングの利用や企業研修での利用を希望される場合は予約リクエスト後にお伝えください。