自閉症など発達障害のある人と家族の居場所づくりによる、インクルーシヴ社会の実現へ向けた取組

■NPO法人くるみ－来未のご紹介

設立経緯

「自閉症のある息子との生活から感じた、『親子の生きづらさ』を何とかしたい！」と思い立った一人の父親が、2014年にNPO法人くるみ－来未（以下くるみ）を設立しました。

発足してから５年程の間、自閉症など発達障害のある人と、その家族への支援活動として、親子の居場所づくり、当事者・家族同士のピア・サポート活動、啓発活動等を行ってきました。

シェアリングハウス・くるみのおうちの立ち上げ

私達の活動は多くの方々から喜んでいただき一定の成果を上げることができた一方、新たな課題が出てきました。

それは、活動場所が公共施設が中心であり、初めての場所や人混みの多い場所に出向くことができない方が多くいらっしゃったこと、そして、アットホームな雰囲気で活動を行うことが難しい、ということです。

そこで、「親子が地域に気軽に集えるような居場所を創りたい！」と考え、川崎市中原区、幸区を中心に物件を探索。多くの苦労の末、とうとう良い物件を見つけましたが、家は築50年でとても古く、修繕や耐震補強工事が必要でした。

そこから約１年かけてDIY工事を開始。多くの方からいただいた寄付のおかげもあり、ついに地域の居場所として「シェアリングハウス・くるみのおうち」を2020年2月にオープンすることができました。

■現在の事業活動について

くるみのおうちはオープンから３年目を迎えました。いつも開いている場所、というわけではなく、月２～３回様々なイベントを行ったり、ニーズに応じた相談活動等を行っています。また、家庭に頼れない青年を受け入れるシェルターとしての役割も担うこともあります。

これらの活動はすべて自主事業として行っており、資金集めは大変です。現在は助成金と寄付金を主な活動原資として、ニーズに応じた活動を柔軟に行うことを大切にしています。

コロナ禍もあり事業活動には一定の制約が伴いますが、独自の活動拠点を持つことができたことにより、私達らしく柔軟な活動を行う下地ができました。

これからもこのような活動を継続しつつ、多くの親子さんの笑顔を地域に増やすとともに、インクルーシヴな社会づくりを進めていきます。

■視察プランについて

本視察では、上記のように「くるみのおうち」ができるまでの経緯をふりかえりながら、現在の事業活動の概要とその考え方を学んでいただくことができます。

＜このような方に向けて視察を実施しています＞

・居場所づくりのノウハウが知りたい

・似た活動を行いたいのでヒントを掴みたい

・イベントや活動に参加する前に活動の詳細を知りたい。

・地域の居場所づくりの一例として学びたい

みなさまのお申し込み、お待ちしています！

ＮＰＯ法人くるみ－来未
事務局一同