大阪工場視察｜世界初！大規模マイクロ波化学工場を操業し、カーボンニュートラル実現に取り組む工場を見学

■会社紹介

マイクロ波化学株式会社は、大阪府吹田市にある本社・ラボと大阪市住之江区の実証設備を拠点に、マイクロ波プロセスの技術プラットフォームを提供している大阪大学発のスタートアップです。

創業当時、「マイクロ波の産業利用は困難である」という見解が化学業界の常識でしたが、当社はそのマイクロ波プロセスの事業化に取り組んでいます。

2014年には世界初となる大規模なマイクロ波化学工場を立ち上げ、この工場からの製品出荷を実現しました。

現在は、化学だけでなく、医薬、電子材料、食品など国内外のさまざまな分野のメーカーや機関と提携し、事業を加速しています。

■マイクロ波加熱とは

日本の製造業全体のエネルギー消費の約40%は、化学産業で使われていると言われています。その化学産業で特に大量のエネルギーが消費されているのは、反応、分解、蒸留、乾燥などの加熱を伴う操作です。

従来の加熱操作全てに共通することとして、熱エネルギーを伝達するために加熱対象よりも高温の熱源が必要です。

そして、加熱したいターゲット物質（熱交換器を通過する液体、反応器中の液体、分解炉のチューブの中を通過する流体など）を保有する容器を介して行うか、熱源となる流体を直接接触させる必要があります。

一方、全く別のエネルギー伝達手段を用いる加熱手段としてマイクロ波加熱があります。マイクロ波は、電場と磁場の変化を伝搬する波である電磁波の一種です。

マイクロ波を用いると誘電体に直接エネルギーを伝えることができるため、加熱対象自体が従来加熱における熱源のように振る舞うことになります。

つまり、従来加熱とは違って、加熱対象より高い温度の熱源は不要なため、プロセス面でも、装置面でも、これまでの加熱法では得られなかった効果が期待できます。

■マイクロ波加熱の得られるメリット

・反応時間や処理時間の短縮

・エネルギー消費量（CO2排出量）の削減

・設備の小型化（省スペース化）

・収率の向上（原料の削減）

・品質（純度、色味など）の向上

・触媒量の削減

・従来加熱を用いた製造方法では実現できない新しい物質の製造

■視察内容

マイクロ波化学では、「医薬」「環境」「電子材料」の3つを重点領域として、さまざまな企業と連携し、社会実装を進めています。

今後も連携先を拡大していくために、当社の技術にご興味をお持ちの企業様・団体様向けに、マイクロ波プロセスの実証設備を見学していただけるプランをご用意いたしました。

カーボンニュートラルで注目される電化プロセスの一つである「マイクロ波」を実際にスケールアップしている様子をご覧いただけます。

皆様からのご参加、お待ちしております。

■海外視察について

英語であれば対応可

※英語の映像・資料あり

■プロジェクト実績

コチラよりご確認ください。