むつ市代官山公園Park-PFI事業「PARK DAIKANYAMA」による地域の賑わい創出について

@青森県 むつ市

60分

2~30名

むつ市代官山公園Park-PFI事業「PARK DAIKANYAMA」による地域の賑わい創出について

現地視察プラン

■代官山公園「PARK DAIKANYAMA」について

「PARK DAIKANYAMA」は、本州最北端、青森県むつ市代官山公園内にあるグランピング施設です。宿泊用トレーラーハウスやグランピングテント、テントサイトなど、気軽にグランピングやまちなかキャンプが楽しめる施設を整備しました。

 

公園内には他にもアメリカンスクールバスを改装した飲食施設やオープンテラスがある飲食スペース、ドックランが整備されており、公園利用者が各々の楽しみ方でくつろげる空間が創られています。

 

イベント会場としての利用も多く、これまでに開放的な空間を活かしたPARK ヨガや PARK サウナ、クラフトイベントの他、夜間にはライトアップされた公園を舞台にしたJAZZライブやBAR イベントが開催されました。

 

他にも公園全体に無料 wi-fi を整備することで、公園利用者が代官山公園での過ごし方について気軽にSNS等で発信できる仕組みも提供。「PARK DAIKANYAMA」では、これらの情報をより良い公園づくりへの意見として取り入れることで、イベントや新しい取組につなげています。

 

 

 

 

■事業背景

「PARK DAIKANYAMA」の舞台となった代官山公園は、昭和49年に開設された市営公園です。この場所は南北朝時代に田名部館(城)が、江戸時代の盛岡藩(南部藩)のころに田名部代官所が置かれていた地域の中心地であり、公園開設前は、学校や図書館として多くの人に利用されていました。

 

しかし、開設された代官山公園は、丘の上にあることや、周囲を高木が取り囲んでいることなどから、多くの市民に公園の存在が知られず、公園としての利用者がほとんど無い、老朽化したベンチと汲み取り式の屋外トイレがあるだけの閑散とした公園になってしまいました。

 

むつ市ではこのような現状を含む田名部地区全体の賑わいを取り戻すため、代官山公園を活用した民間主導の公園整備事業の着手を決定しました。

 

写真:整備前の代官山公園

 

 

 

 

■事業推移

令和元年度にマーケットサウンディングを行い、令和2年7月には公募設置管理制度(Park-PFI)を活用した公園整備事業に取り組むため、株式会社むつ不動産取引センターを事業者として選定。代官山公園でグランピング事業を展開を予定していましたが新型コロナウィルスの影響により、事業がストップします。

 

事業化になかなか踏み切ることができない中、最初の一歩として本事業で開催を予定していたイベント「Park-BAR 代官山」を社会実験として行いました。

 

イベントは緊急事態宣言が明けのタイミングで行い、若い世代や家族連れを中心に1,000人以上の来園者を獲得。想定以上の来場者によって生まれた賑わいは、本事業が目指していた公民連携による賑わい創出とまちなかへの経済効果の波及を体感する取組となりました。

 

その後、令和3年度から本格的な公民連携による整備に着手し、民間側でトレーラーハウスを活用した特定公園施設として屋外トイレを、公募対象公園施設としてグランピング施設、キャンプサイト、RV パーク、カフェ等の飲食店、ドッグラン等を配置。

 

市は賑わいの波及効果をより強化させるため、電気や上下水道などの基盤整備のほか、公園へのアクセス強化のための園路整備などの公園改修を実施しました。

 

そして令和4年4月に「PARK DAIKANYAMA」は無事オープンを迎え、現在に至ります。

 

 

 

 

■公募設置管理制度(Park-PFI)とは

本事業では、2017年の都市公園法改正により設けられた公募設置管理制度(Park-PFI)を活用しています。

 

この制度は、都市公園の魅力と利便性の向上を目的に、民間資金を活用して公園の整備・維持管理を行う新たな手法で、飲食店等の収益施設「公募対象公園施設」の設置と、園路や広場等の公共部分「特定公園施設」の整備・改修を一体的に行う事業者を公募で選定します。

 

選定された民間事業者は、設置した施設の収益を公園整備に還元することを条件に、都市公園法の特例措置(設置管理許可期間の延長、建ぺい率の緩和、占用物件の設置)がインセンティブとして享受でき、行政は財政負担などの軽減が可能となります。

 

Park-PFIを活用事例として「PARK DAIKANYAMA」ならではの特徴は「公募対象公園施設」「特定公園施設」の一部にトレーラーハウスを使用していることです。

 

代官山公園の自然景観に配慮したデザイン性の高さはもちろん、「移動可能」というメリットを最大限に活用し、事業撤退時には自然景観を損なうことなく、移動が可能になり撤退後のトレーラーハウスは別の用途への転換が可能となります。

 

また、宿泊用として使用するトレーラーハウスは、災害時の仮設住宅や、一時避難所としても使用できるため、その後も地域への貢献ができるようになっています。

 

写真左:トレーラーハウス公衆トイレ 写真右:グランピング専用トレーラーハウス

 

 

 

 

■視察プランについて

本事業により、地域住民にも存在を知られず、荒廃していた代官山公園は、「PARK DAIKANYAMA」という地域の憩いの場に生まれ変わりました。

 

本プランではPark-PFIを活用した代官山公園整備事業について以下の内容のご説明と「PARK DAIKANYAMA」のご案内をいたします。

 

◯説明内容

・官民連携による社会実験

・Park-PFIを活用した公園整備事業の概要

・事業を進める中で感じた課題や失敗談

・今後の取り組みについて

 

まちづくりや都市経営課題解決などに取り組まれる行政・民間の方を中心に、多くの方にご参加いただければ幸いです。

 

皆様からのご参加、お待ちしております。

 

 

 

■公園内施設の利用のお願い

「PARK DAIKANYAMA」内にはアメリカンスクールバスを改装したピザ屋「L'rod(エルロッド)」、新鮮な地元野菜を取り扱うローカルベジタブルショップ「plow(プラウ)」、地元のお米農家が営むおしゃれな居酒屋「MENOU(メノウ)」といった個性的なお店が出店しています。

 

食事は店内だけでなく、テラス席なども活用いただけますので、視察後は施設内でぜひお食事やティータイムをお楽しみください。

 

内容の詳細

視察名

むつ市代官山公園Park-PFI事業「PARK DAIKANYAMA」による地域の賑わい創出について

カテゴリ

公共インフラ

キーワード

公園 、まちづくり 、Park-PFI 、公民連携 、都市経営 、グランピング

定員

2名~30名

所要時間

60分

料金

無料

申込期限

希望日の1週間前

実施⽇

土・日・祝日以外

視察内容

現地案内(60分)

講師紹介

株式会社むつ不動産取引センター 代表取締役 佐藤 雄太
むつ市都市計画課 山道 大地

その他

・視察後は施設内の飲食店にてぜひお食事やティータイムをお楽しみください。
・宿泊先をお探しの場合はご相談ください。

集合場所へのアクセス

集合場所

PARK DAIKANYAMA

住所

〒035-0071 青森県 むつ市 小川町2-13-43

最寄駅

JR大湊線 下北駅

アクセス方法

JR大湊線 下北駅から車で8分
障がい者用駐車場:1台
一般来園者用駐車場:約30台

視察受⼊先の情報

株式会社むつ不動産取引センター

株式会社むつ不動産取引センターは不動産業務(売買・賃貸・管理)、トレーラーハウス・ドームテント販売を行なっています。 令和3年度からはむつ市との官民連携事業として公募設置管理制度(Park-PFI)を活用し...

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料金の詳細

むつ市代官山公園Park-PFI事業「PARK DAIKANYAMA」による地域の賑わい創出について

@青森県 むつ市 | 60分 | 2~30名

プラン基本料⾦

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