第14回フットボールカンファレンス2025特別視察プラン：COSMOS 熊本県フットボールセンター

■COSMOS（熊本県フットボールセンター）について

COSMOS（熊本県フットボールセンター）は熊本県サッカーの強化・育成・普及の拠点としてはもちろん、スポーツや外遊びによる新たな日常と文化を生み出すために生まれた、新しい複合型の公園です。

施設はナイター照明付の人工芝サッカーフィールドと、カフェやシェアオフィスのある「House-N」、多目的スタジオ、トイレなどの「House-W」、保育園棟、芝生広場、駐車場で構成されています。

COSMOSは熊本県嘉島町と一般社団法人熊本県サッカー協会、子会社の株式会社熊本フットボールセンター3者の協力で整備、運営がされている公民連携事業です。

用地はもともと農地で、都市公園整備を目的に、取得から土地の造成、擁壁の整備までを町が行ないました。

フィールドや建物の設計･施工は熊本県サッカー協会と（株）熊本県フットボールセンターが実施し、完成したフィールドと芝生広場、駐車場･駐輪場とトイレが設置されている施設棟「House-W」を町に無償譲渡しています。

譲渡した各施設は熊本フットボールセンターが指定管理者制度により管理運営を担っており、町へ譲渡をしなかった「House-N」は公園施設設置管理許可、「こすもす保育園」は都市公園内占用許可による自主事業となっています。

■持続可能な施設運営への取組

COSMOSでは補助金に頼らない、自主財源による持続可能な施設運営を目指しています。

自主事業として運営する「House-N」、「こすもす保育園」は、将来の大規模修繕に備えた内部留保を生み出すための収益施設という位置づけです。

また、本事業では約7億の整備費の内、約1割を京都市のプラスソーシャルインベストメント株式会社が提供する社会的投資プラットフォーム「en.try（エントライ）」を通じて調達しました。

「en.try」は、個人や法人からの小口出資を募る匿名組合契約ファンドです。熊本フットボールセンター応援ファンドという名前で募集し、出資者には10年または20年間、分配金を支払います。

出資者と中長期にわたる関係性を構築することで、将来のCOSMOSを支えてくれる仲間づくりを目的に取り組みました。

■視察プランについて

本プランでは、公民連携事業COSMOSプロジェクトの概要説明、施設見学、こすもす保育園・その他プロジェクトに関する説明について、2017年のプロジェクトスタートから事業プロデュース、ディレクションを担ってきた（株）AS 代表取締役 / （株）熊本フットボールセンター 取締役 坂口が視察対応、レクチャーを行う特別視察プランです。

①視察対象者

第14回フットボールカンファレンス2025参加者または関係者

②視察対応者

坂口 淳 / （株）AS 代表取締役、 （株）熊本フットボールセンター 取締役　

③視察行程

開催日：2025年1月17日金曜日

集合場所：House-W 軒下

開催時間：15:00（視察開始15:15〜）

視察行程：レクチャー / 質疑応答 / 施設内視察

視察料の一部はヒロバ（芝生広場）の芝生維持管理費として活用させていただきます。

その他、確認いただきたい事項を下記ページ下部の内容詳細に記載していますので、ご一読の上、予約をお願いいたします。

皆様のご参加をお待ちしています。

■施設紹介

◯フィールド

ナイター照明付き人工芝サッカーフィールドが2面、フィールドとフィールドの間には幅10メートルの緩衝地帯「ヤード」、東西には「スタンド」を配置しています。

熊本県内で行われるサッカーの公式試合数6,632試合、約10,000時間のうち2,400時間が開催されます。

◯House-N / House-W

フィールド北側に位置する建築群は、House-N、House-W、保育園と３棟で構成されています。大きな切妻屋根と杉板張りが印象的な木造平屋建てで、COSMOS周辺の田畑や河川の緑豊かな景観と馴染む外観となっています。

House-Nには受付/リビング/COSMOS CAFE/ショップ/ランドリー/ワークプレイスが、House-WにはCOSMOS利用者用トイレ/多目的スタジオが配備されています。

◯こすもす保育園

企業主導型保育園「こすもす保育園」は従来の事業所内保育所を近隣の複数の企業とシェアし、共同利用できる保育園です。

2022年4月、フィールドに先駆け開園しました。

◯ヒロバ

COSMOSの顔とも言える、自由に使える芝生広場です。2022年7月に300人の選手・住民が参加して芝生ポット苗を植えました。