瀬戸内海にある離島の現在(いま) ~島々で「仕事」と「住む家」が見つからないのは、どうしてなのか?
@愛媛県 越智郡上島町
3時間
1~8名
現地視察プラン
■視察地域・上島町のご紹介
愛媛県越智郡の上島町は、愛媛県と広島県の県境に位置しており、瀬戸内海に浮かぶ6つの有人島を含む、25の島々で構成されています。
2004年10月に弓削町、生名村、岩城村、魚島村の4町村が合併して誕生し、2024年に合併20周年を迎えました。
町内の弓削島、佐島、生名島、岩城島が橋でつながっており、この上島町の島々を結ぶルートは手頃なサイクリングコースにもなることから、「ゆめしま海道」の愛称が付けられています。
■上島町の課題・移住促進の取組
広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ「西瀬戸自動車道」、通称「しまなみ海道」が、上島町のすぐ近くを通っていますが、「しまなみ海道」の島々と上島町の島々は橋でつながっていません。
上島町に入るためには必ず一度、フェリーに乗る必要があるので、アクセス面で課題を抱えている地域です。
また、上島町では急速な人口の減少が進展しています。1950年に15,552人でピークとなった上島町域の人口は、1995年に9,380人、2020年に6,509人にまで減少しました(国勢調査参考データより)。
上島町役場では、全国にある他の多くの自治体と同様に、移住促進政策に力を入れており、特に都市部から働き手世帯や子育て世帯を呼び込もうとしています。
「瀬戸内海にある離島」での生活環境に魅力を感じる人は多いようで、役場の移住相談窓口への相談件数は2020年度で95件と、増加傾向です。
ただそれでも、上島町の人口減少に歯止めがかかる兆しはありません。
転入者が転出者を上回る若干の「社会増」があったとしても、死亡者数が新生児の数を上回る「自然減」がそれ以上の数で進行しているためです。
また、移住に必要不可欠な「仕事」と「住む家」を見つけることが困難であるということも、移住者増加の障害となっています。
■受入先「みちしおプロジェクト」のご紹介
「みちしおプロジェクト」は、上島町の弓削島で2023年春より「ゲストハウスみちしお」を運営しています。
代表の平田は、大学・大学院にて社会科学を専攻し国内外で社会調査を実施。就職してからは主に、国内で市場調査を行ってきました。
その後、「よそ者」として社会を調査・取材するだけではなく、住民として直接、社会に関わっていきたいと、出身地の大阪から地方への移住を決意。
2020年春から3年間、移住促進政策の展開と空き家バンク運営を担当する地域おこし協力隊として上島町役場に勤務しながら、ゲストハウスの開設を準備し、任期終了後に創業しました。
「ゲストハウスみちしお」は、「サイクリストの聖地」として世界的に有名になった「しまなみ海道」のすぐ近くに立地していることから、「サイクリストの宿」として、サイクリスト向けの施設の充実とサイクリストへの訴求を図った運営を行なっています。
■空き家対策・ブランディング・耕作放棄地対策の取組
代表の平田は協力隊の任期中に、空き家の再生・改修事業を行う特定非営利活動法人(NPO法人)かみじま町空き家よくし隊を設立。活動は現在も継続中です。
また、現在人口が7人にまで減少した、いわば「限界離島」の状況にある町内の高井神島の活性化事業にも関わっており、高井神島を「マンガの島」としてブランディングし、観光客や関係人口の増加に取り組んでいます。
他にも耕作放棄地対策として、2023年よりヤギの飼育を開始。耕作放棄地を一緒に散策しながら、旧道沿いを中心にエサとする雑木を伐採し、景観の保全に貢献しています。
■視察プランについて
代表の平田は、離島という地域社会における社会課題に関心を持ち続けており、訪れる方と一緒に地域の現在(いま)を体験し、ご縁があれば地域の枠を越えた協働のきっかけとなるような機会を創り出せないものかと考えておりました。
そこで上島町で「仕事」と「住む家」を見つけることが困難であるというのは具体的にはどういうことなのか、島々の現場を巡りながら視察プランをご用意しました。
参加いただいた方にはまず、弓削島の「ゲストハウスみちしお」において、上島町域の歴史と地理環境、そして上島町における空き家問題の現状と生業の変遷について、全体的なガイダンスの開催と、皆様の関心についてヒアリングを行い、行程を調整します。
現地視察では弓削島で耕作放棄地を、生名島で造船企業による地域開発の過程を、岩城島で造船業の現状を見ていただきます。
オプションとして、①耕作放棄地の更なる探索(農業に興味をお持ちの方向け)、②岩城島での農家訪問(同)、③「マンガの島」として個性付けをすすめつつある高井神島視察(「限界離島」に関心をお持ちの方向け)もご用意していますので、興味をお持ちの方は予約時に選択してください。
本視察プランの対象は、特に限定しておりません。日本の離島環境についてご関心をお持ちの方ならどなたでもご参加いただけます。
特に日本の過疎地を対象に含めて、行政職で地域振興や、社会科学の分野で社会調査に携わっておられる方を歓迎いたします。
NPO法人を運営されている方や地域おこし協力隊として勤務されている方にも当地域をご視察いただいて、連携・協働させていただくきっかけとなれば、これに勝る喜びはありません。
皆様からのご参加お待ちしています。
オプション追加料⾦
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耕作放棄地の探索 1団体 2,000円(税込)
耕作放棄地の奥深くまで探索し、過去の農業の実態を体感します。不整地を歩きやすい格好でご参加ください。ヤギとの同行も可能です。農業に興味をお持ちの方向けです。
-
岩城島での農家訪問 1名 2,500円(税込)
岩城島の農家を訪ね、栽培する作物の説明を受けながら収穫を体験します。収穫した作物は持ち帰ることができます。農業に興味をお持ちの方向けです。このオプションのみ団体ごとではなく人数ごとでの価格設定となりますので、ご注意ください。
-
「限界離島」高井神島の視察 1団体 5,000円(税込)
人口が7人まで減少した高井神島は、「マンガの島」としての個性付けを行い、観光客や関係人口を増加させようとしています。高井神島の最近の整備状況を現地でご説明いたします。高井神島へは弓削港からさらに連絡船で40~50分です。連絡船は1日に4往復あります。運賃が別途、必要となります。
内容の詳細
視察名
瀬戸内海にある離島の現在(いま) ~島々で「仕事」と「住む家」が見つからないのは、どうしてなのか?
視察名
瀬戸内海にある離島の現在(いま) ~島々で「仕事」と「住む家」が見つからないのは、どうしてなのか?
カテゴリ
地域活性化
カテゴリ
地域活性化
キーワード
観光
、離島
、耕作放棄地
、NPO
、地域おこし協力隊
、農業
、起業
、空き家・古民家活用
キーワード
観光 、離島 、耕作放棄地 、NPO 、地域おこし協力隊 、農業 、起業 、空き家・古民家活用
定員
1~8名まで。
4名以上の場合、参加者様ご自身でお車を用意していただく必要があります。自転車での移動も可能です。お車がない場合などはご相談に乗ります。
定員
1~8名まで。
4名以上の場合、参加者様ご自身でお車を用意していただく必要があります。自転車での移動も可能です。お車がない場合などはご相談に乗ります。
所要時間
2時間~6時間で調整可能です。視察先のルートにより異なります。ご相談ください。
所要時間
2時間~6時間で調整可能です。視察先のルートにより異なります。ご相談ください。
料金
1団体あたりの料金となります。資料代は、特に必要ありません。
料金
1団体あたりの料金となります。資料代は、特に必要ありません。
支払い方法
請求書後払い
支払い方法
請求書後払い
申込期限
希望日の2週間前までにお申し込みください。繁忙期には日により実施できない可能性があります。その場合には、実施可能な日程をご提示してご相談させていただきます。
申込期限
希望日の2週間前までにお申し込みください。繁忙期には日により実施できない可能性があります。その場合には、実施可能な日程をご提示してご相談させていただきます。
実施⽇
通年で実施しておりますが、繁忙期には日によって実施できない可能性があります。
実施⽇
通年で実施しておりますが、繁忙期には日によって実施できない可能性があります。
視察内容
ガイダンスと行程の最終調整 40分、視察地1カ所につき30分~60分で行程を、事前の打ち合わせで組み立てます。
※お車がない場合など、視察地の移動手段についてはご相談に乗ります。
視察内容
ガイダンスと行程の最終調整 40分、視察地1カ所につき30分~60分で行程を、事前の打ち合わせで組み立てます。
※お車がない場合など、視察地の移動手段についてはご相談に乗ります。
講師紹介
平田 浩司(ひらた こうじ)
大阪市出身。
文化人類学(東アフリカ地域研究)、社会学を専攻。
地方紙記者、業界誌編集者を経て、市場調査分野の業界紙記者・編集者を経験。
学生時代よりNPO活動に関わり、2021年に上島町で特定非営利活動法人かみじま町空き家よくし隊を設立。
移住促進、空き家バンク運営を主業務とする地域おこし協力隊(上島町、令和2年度~令和4年度)を経験。
2022年に合同会社みちしおプロジェクトを創業。2023年春「ゲストハウスみちしお」開業。
講師紹介
平田 浩司(ひらた こうじ)
大阪市出身。
文化人類学(東アフリカ地域研究)、社会学を専攻。
地方紙記者、業界誌編集者を経て、市場調査分野の業界紙記者・編集者を経験。
学生時代よりNPO活動に関わり、2021年に上島町で特定非営利活動法人かみじま町空き家よくし隊を設立。
移住促進、空き家バンク運営を主業務とする地域おこし協力隊(上島町、令和2年度~令和4年度)を経験。
2022年に合同会社みちしおプロジェクトを創業。2023年春「ゲストハウスみちしお」開業。
その他
ご宿泊先をお探しの場合はご相談に乗ります。
その他
ご宿泊先をお探しの場合はご相談に乗ります。
集合場所へのアクセス
集合場所
ゲストハウスみちしお
集合場所
ゲストハウスみちしお
住所
〒7942504 愛媛県 越智郡上島町 弓削引野424-2
住所
〒7942504 愛媛県 越智郡上島町 弓削引野424-2
最寄駅
弓削港
最寄駅
弓削港
アクセス方法
弓削港より徒歩約20分。
町営バス「引野」バス停より徒歩約4分。
広島県の三原港、もしくは愛媛県の今治港から上島町までのフェリーがあります。
上島町の対岸の因島・土生港まで、尾道駅、福山駅、広島バスセンター(広島市)からバスが運行しています。
※上島町内の港からの移動方法についてはご相談ください
アクセス方法
弓削港より徒歩約20分。
町営バス「引野」バス停より徒歩約4分。
広島県の三原港、もしくは愛媛県の今治港から上島町までのフェリーがあります。
上島町の対岸の因島・土生港まで、尾道駅、福山駅、広島バスセンター(広島市)からバスが運行しています。
※上島町内の港からの移動方法についてはご相談ください
視察受⼊先の情報
合同会社みちしおプロジェクト
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