日本初の障害児・医療的ケア児専門の長時間保育を実現した「障害児保育園ヘレン 」の視察プラン

■障害児保育園ヘレンのご紹介

障害児保育園ヘレンは、「すべてのこどもが保育を受けられ、保護者が働くことを選択できる社会」を目指し、2014年に開園した日本初の障害児専門・長時間保育施設です。

2021年医療的ケア児支援法が施行され、保育園での医療的ケア児の受け入れが広がりつつあります。しかし、現在も重度の障害があったり、高度な医療的ケアを必要とするこどもたちが保育を受けられる場所は多くありません。どんな子でも保育を受けられる権利がある。そう強く想い、ヘレンを運営しています。

研修を受けた保育スタッフ・看護師・リハビリスタッフが、地域と連携しながら、重症心身障害児や医療的ケア児のお子さんをお預かりし、保護者の就労を支えています。

現在、東京23区内に障害児保育園ヘレン荻窪(杉並区)、障害児保育園ヘレン経堂(世田谷区)、障害児保育園ヘレン東雲(江東区)、障害児保育園ヘレン中村橋(練馬区)の4園を運営しています。また、これまで障害児保育園ヘレンでは117名(2023年3月時点)のお子さんをお預かりしてきました。

障害児保育園ヘレンの特徴は以下の3つです。

①日本初の障害児・医療的ケア児専門の長時間保育を実現

障害児保育園ヘレンの保育時間は最長9.5時間です。既存の療育施設をはじめとして、これまで障害のある子が長時間利用できる施設はほとんどありませんでした。「すべてのこどもが保育を受け、保護者が働くことを選択できる社会」を目指し、障害児保育園ヘレンは、長時間保育を実現します。仕事との両立のほか、求職中やご家族の介護をされている等で保育を必要とする状態の方はご利用可能です。

②医療的ケアも対応可能

看護師、リハビリスタッフ、研修を受けた保育スタッフがチームを組み、こどもたちが安心して過ごせる体制を作ります。経験を積んだ看護師がいるため、これまで預かりが難しかった「医療的ケア」を必要とするこどもの保育にも対応することができます。

③「遊び」を出発点とした保育・療育を実施

ヘレンでは、遊びを中心に楽しみながら発達を促す保育・療育を行います。こども自身が「楽しそう！」と感じ、新しいことにチャレンジすることをヘレンは大切にします。また、ヘレンで過ごす生活のすべてにリハビリスタッフの視点を取り入れ、何気ない遊びの中にも発達の芽を育てていきます。

■視察プランについて

本プランでは障害児保育園ヘレン立ち上げの背景と運営内容、社会への働きかけ・政策提言等についてのご説明、保育の見学、質疑応答を行います。

開催場所や時間などの諸条件がありますので、予約前に必ず内容詳細をご確認ください。

ヘレンを運営する認定NPO法人フローレンスは、障害児家庭支援・医療的ケア児支援分野のパイオニアのひとつとして数多くの事業を展開し、障害児・医療的ケア児のご家庭をさまざまな形で支えています。

こどもの障害の有無にかかわらず、保護者が子育てしながら仕事を続けることができる、そして今現代を生きるわたしたちと未来のこどもたちが笑顔でいられる、そうした社会を実現するためにはさまざまな立場の方に障害児・医療的ケア児の現状や背景を知っていただき、行動を起こしていただくことが必要です。

本プランへの参加を、皆様が障害児・医療的ケア児を取り巻く現状を考え行動するきっかけにしていただければ幸いです。

皆様からのご参加をお待ちしております。

■視察料金について

限られた人数での園運営の中で対応しておりますため、有料（税込11,000円/1名）での受付とさせていただいております。また、次に該当する方は、無料でお受けいたします。　

・テレビ、新聞、雑誌等のメディア関係者

・ヘレン受入園児の在住区の自治体職員の方

・その他フローレンスにて特に必要と認めた場合

※フローレンス寄付者・寄付企業の方におかれましては、寄付者向けご案内等もございますので、予約後チャットにてお申し出くださいますようお願い致します。

写真左：障害児保育園ヘレン経堂　写真右：障害児保育園ヘレン東雲