薬草のまち宇陀市で、築120年の登録有形文化財の古民家を活用した宿泊施設運営による地域活性化について

■奈の音紹介

薬草茶が味わえる宿「奈の音」は古い町並みが残る奈良県の宇陀松山地区に建つ、築120年の古民家を活用した宿泊施設です。

建物は明治時代に建てられた醤油醸造の蔵元「旧増岡家住宅」で、玄関から奥まで土間で続いており、主屋、離れ、味噌蔵、米蔵が列をなしており、現在も蔵には大きな桶がたくさん残っています。

2024年には国の登録有形文化財（建造物）に登録されました。

すぐ近くには旧松山城跡へ入り口「西口関門（通称：黒門）重要文化財」など、重要伝統的建造物群が並び立っており、この一帯は宇陀松山地区重要伝統建造物群保存地区として、江戸時代を思わせる日本の風情が堪能できる景観です。

お食事には奈良の薬草文化が感じられる薬草鍋や、地元野菜と地元精肉店のお肉をふんだんに使ったすき焼き、奈良産鹿肉のしゃぶしゃぶ鍋など、奈良だからこその和食が楽しめます。

オープン以降、国内外の様々な方に宿泊いただき、奈の音でしか楽しめない非日常感を楽しんでいただいています。

元々この古民家は、和歌山の名産である紀州材を利用した高齢者向けトレーニングチェアを製造販売するネイチャー・コア・サイエンス株式会社が奈良支社の開設のために購入したものです。

その古民家の空きスペースを活用して2017年から宿泊施設としての運営を開始、様々なお客様にご利用いただいています。

また、奈の音を起点にした地域住民や来訪者向けのイベントとして、薬草・発酵ファンが集う講演会やワークショップ、マルシェ、インバウンドツアーを開催。関係人口・交流人口創出による地域の活性化にも挑戦しています。

写真左：薬草鍋　写真右：イベントの様子

■視察プランについて

奈の音は古民家活用、関係人口・交流人口創出など、地域活性化に資する取り組みを展開してきました。

本プランではそんな私たちの取り組みの紹介、これまで経験した成功体験や失敗談についての説明と、奈の音を運営している「旧増岡家住宅」の見学を行います。

遊休資産活用や宿泊施設の運営によって地域を盛り上げたい方向けの内容です。

また、「旧増岡家住宅」は2024年に国の登録有形文化財（建造物）にも登録されたので、そうした伝統的な建物を見学したいという方もぜひご参加ください。

皆様からのご参加、お待ちしています。