地域活性化のハブ拠点としてリスタートした能登千里浜レストハウスをめぐる視察プラン

■能登千里浜レストハウスのご紹介

能登千里浜レストハウスは日本で唯一、砂浜を自動車やバスで走ることのできる観光道路「千里浜なぎさドライブウェイ」の終着点に位置する観光施設です。

元々は千里浜レストハウスという名前で、1969年から土産物店やカフェレストラン・バーベキューコーナーを運営し、多くの利用者に愛されていましたが、近年は業績が悪化していました。

そこで、経営再建のために2021年1月より、七尾市の加賀屋グループが所有権を引き継ぎ、能登かきの養殖や料理店を手掛ける当社（能登風土）が運営会社として参加しています。

■新体制下での取り組み

リニューアルオープンは2021年2月、名称を能登千里浜レストハウスに変更し、再出発しました。リニューアル後は団体観光客だけでなく、個人の観光客や地元の方も楽しめる施設を目指し以下の取り組みを行なっています。

・レストラン、土産物売り場を地域産品が楽しめる空間に刷新

既存施設を刷新し、石川県の海産物が楽しめるお店として、当社が運営する「浜焼き能登風土の千里浜店」を出店。自社生産した能登かきや七尾港よりの新鮮な魚介類をの浜焼きを提供しています。また、土産物売り場も刷新し、能登の四季が感じられる新鮮な海産物や特産物、土産品に加え、輪島塗などの伝統工芸品などの販売を開始しました。

・バイカー向けイベントの開催、カフェをOPEN

千里浜なぎさドライブウェイはバイカーにも有名な観光スポットということもあり、より多くのバイカーに訪れてもらうことを目的に、日本最大のツーリングイベントSSTRが手掛けるカフェ「SSTR CAFE」をオープン。能登千里浜レストハウスをゴールとするツーリングイベントも開催し、多くのバイカーを集客しています。

・ビジネスシーンの活用方法を創出

地方創生テレワーク交付金を活用し、活用されていなかった建物の二階部分に「コワーキングベース千里浜」をオープンし、イベントや会議の場所貸しも行うことでビジネスシーンでの活用方法も創出しました。企業の研修旅行など、新規の利用者層を獲得しています。

・新たな楽しみ方の提案

千里浜なぎさドライブウェイの新たな楽しみ方として砂浜を自転車で走り、風景を楽しむためのレンタサイクルを用意しています。また、2022年夏には金沢大学の学生と共に、能登千里浜芸術祭というアート活動を開催。地域の方々からのアイディアを集めながら、これからも新しい取り組みを増やしていきます。

・地域連携による地域活性化

元々、石川県羽咋市は千里浜なぎさドライブウェイしかメジャーな観光資源がなく、観光客が車を降りずに通り過ぎてしまうことから通過観光と揶揄されてきました。

こうした現状を変え、街に人が訪れ、地域経済が潤う循環を作るために、同じ羽咋市の観光施設（宇宙科学博物館コスモアイル羽咋・温泉・プール施設「ユーフォリア千里浜」・道の駅のと千里浜）と連携した、チリハマルプロジェクトを始動。地域一丸となってマチの活性化に挑戦していきます。

■視察プランについて

今回の視察プランでは能登千里浜レストハウスのこれまでの取り組み・各施設のご案内や地域活性化プロジェクト「チリハマルプロジェクト」の概要などをご説明いたします。

視察に加え、コワーキングの利用や企業研修での利用を希望される場合は予約リクエスト後にお伝えください。

また、お昼を希望される場合、能登かきや七尾港よりの新鮮な魚介類をの浜焼きを楽しめる浜焼き能登風土の千里浜店のご予約も承ります。

砂浜に面した広いウッドデッキは日本海を一望できるのが魅力。日没には千里浜海岸に沈む夕日を望むことができます。

地域産品が楽しめる土産物売り場

SSTR CAFEではオートバイを愛する皆様はもちろん、観光に訪れた人も地元の人もみんなが 千里浜の美しい海をバックに語り合えるカフェを目指しています。

コワーキングベース千里浜では大きな窓から砂浜と美しい日本海を眺めながら仕事ができる環境です。

■代表者紹介

酒井 光博

株式会社能登風土代表取締役

公益社団法人日本青年会議所副会頭(2023年度)

1983年石川県七尾市生まれ。高校卒業後、大阪でパチンコ店勤務後にＵターンしスナック経営を始める。そこで培った人脈を基に、能登で農業をスタート。その後、念願だった漁業や飲食業にもチャレンジし、飲食店「牡蠣料理専門店浜焼き能登風土」を開業。お店が1件もなかった地域に年間約2万人の集客を達成する。2021年2月からは石川県羽咋市の団体食事・観光施設「能登千里浜レストハウス」の経営を開始

『頭で考えるより、即行動！即実践！』

スピード溢れる行動力と決断力が最大の魅力。

■担当者紹介

任田 和真

株式会社能登風土マネージャー

元七尾市地域おこし協力隊

大学卒業後、国際NGOピースボートに従事し、世界を船旅で2周、国際交流を53ヶ国で行う。 2018年、結婚を機に夫婦で東京から七尾市に移住し、七尾市地域おこし協力隊に着任。七尾市高階地区にて3年間、移住定住支援活動を展開する。任期中は廃校(旧高階小)を活用したイベント「逃走中」「ドライブインシアター」などの開催や、地域のルールやしきたりを明文化した「集落の教科書」を編集長として発行し、令和元年度第10回地域再生大賞の“優秀賞”を受賞。現在は能登千里浜レストハウスの経営を担う株式会社能登風土のマネージャーを務めている。

オープン日の様子