野菜アレンジメントにより農業の高付加価値化を実現したFarmer's Yardの取組について

■Farmer's Yardのご紹介

Farmer's Yardは2011年、代表の鈴木が兵庫県姫路市で近隣の耕作放棄地を活用し、新規就農したことでスタートしました。

現在は神戸市に拠点を移し、夫婦2人で土作りにこだわりながら、化学肥料や農薬を一切使用せず、有機栽培で野菜を育てています。

栽培している野菜は年間約365品種。世界各地の個性的な野菜を独自の栽培方法でミニサイズに仕立てています。

生産した野菜はただ販売するだけでなく、旬の野菜を取り入れた野菜アレンジメントとしても販売しており、ギフトとして日本全国から年間400件以上のご注文をいただいています。

■野菜アレンジメントについて

Farmer's Yardでは就農以来、無農薬・無化学肥料にこだわって栽培していましたが、できる野菜のサイズが小さく、スーパーでは売れ残ってしまうという問題がありました。

そこで取り組んだのが「小さいことを武器にした販売方法」です。地域のマルシェなどに出店する際は、小さい野菜を魅力的に見せるディスプレイにこだわりました。

そうした工夫がSNSで評判になり、ECサイトでの売上増加やレストランとの直接販売などにつながりました。

小さな野菜でもPRの仕方一つで多くの方に喜んでもらえると気づき、次に取り組んだのが野菜でブーケや花束を作る野菜アレンジメントです。

見て楽しむだけでなく、食べることもできるのが野菜アレンジメントの魅力。アレンジメントと一緒に野菜の機能性や食べ方レシピ等もお伝えすることで、それぞれの野菜の効力を知っていただき、野菜の楽しみ方、生活への取り入れ方を深めていただくきっかけづくりにも役立っています。

ECサイトでのギフト販売だけでなく、ワークショップの開催やイベント出展など、野菜アレンジメントを軸に、Farmer's Yard 独自の付加価値を生み出しています。

2023年には野菜の魅力をアートとして展示するイベント「野菜博物館 ZERO」を開催することができ、3日間で約500人もの人々に来場していただけました。

■視察プランについて

新規就農してから、専業農家としての挫折、コロナ禍で売上がゼロになる、借用していた農地・家の返却など、様々な危機がありました。

そうした問題も、野菜アレンジメントというFarmer's Yard独自の強みを見つけることで乗り越えてきました。

現在は事業展開を強化するために、神戸市に移住し、「野菜博物館 ZERO」の開催など精力的に野菜の魅力を伝える活動を展開しています。

道の駅神戸フルーツ・フラワーパーク大沢内の「エディブルガーデン～食べられる庭～」の制作も担当させていただいており、2024年度中にオープンする予定です。

本プランに参加いただいた方には、当園の代表 鈴木より、新規就農者としてこれまでどんな経験をしたのか、農家として付加価値を生み出すことの大切さ、今後の事業展開についてご説明させていただきます。

また、農地見学や野菜アレンジメント体験の提供も可能です。

農業に興味がある方、すでに従事されている方、農業事業者をサポートされる団体の方など、農業に関わる幅広い方にご参加いただければ幸いです。

皆様からのご参加をお待ちしております。

※出張講演なども対応可能です。希望される方は、予約リクエスト後チャットにてお伝えください。

「野菜博物館 ZERO」の展示