お店が1件もなかった地域に年間約2万人の集客を達成！食で地域活性化を成し遂げた秘訣

■会社紹介

当社は能登野菜の生産・販売、かきの養殖・加工販売、能登の海や山が育む新鮮な牡蠣や野菜を堪能できる「かき料理専門店浜焼き能登風土」の運営と、団体食事・観光施設「能登千里浜レストハウス」の店舗運営を行なっています。

また、自社で生産した作物や牡蠣を加工して販売する6次産業化の取り組みや、ふるさと納税を活用した販売も行っています。

■これまでの歩み

ゼロから始めた農業

今では一次産業に関連する幅広い事業を行なっていますが、スタートは当社の代表が、地域の農業の担い手不足知り「農業が衰退し農地が荒れ果ててから、誰かが手を上げたのでは遅い。今やらなければ10年20年先の農業の未来はない。農家の⾼齢化による能登農業の衰退を前に、若い世代が未来に継承するしくみをつくりたい 」という想いを持って、未経験ながら農業に挑んだところから始まります。数多くの失敗もありましたが、常に周りの方々に信頼をしてもらうことを大切に事業を営んできました。

地域からの信頼によって始まったかきの養殖

春から秋まで野菜を作り、冬場は牡蠣の養殖をするという事業計画を立案していましたが、牡蠣の養殖は漁業権の関係などで新規参入の壁が高いという課題がありました。しかし、これまで小さく積み重ねてきた信頼もあり、ちょうど廃業される漁師さんを紹介いただくことができました。漁師さんから「代表の酒井ならば信頼できる」と事業承継に至ります。

地域活性化の場である飲食店のOPEN

2018年に弊社の強みである「農業×漁業」活かした、海鮮焼きと能登野菜の両方を堪能できる飲食店として「かき料理専門店浜焼き能登風土」をOPENしました。

お店は無人駅である、のと鉄道・笠師保駅の目の前にあった空き家を改修。「かき料理専門店浜焼き能登風土」に訪れるお客様が増える中で、のと鉄道と協力して笠師保駅の駅舎内を改装し、バス１台・４０人が浜焼きを食べられる飲食スペースを作りました。現在は観光客を中心に、多くの方で賑わっています。

その実績を評価していただき、千里浜なぎさドライブウェイの終着点に位置する団体食事・観光施設「能登千里浜レストハウス」の店舗経営にも着手。こちらの店舗では地元農家の野菜や牡蠣を提供することで、地域全体が盛り上がる新しい循環を目指しています。

■視察プランについて

今回は当社が運営する農場や牡蠣の養殖場の見学と、今までの経験や一次産業を軸に行う地域活性化の方法、6次産業化の取り組みについてご説明させていただきます。昼食は当社の運営する「かき料理専門店浜焼き能登風土」で新鮮な牡蠣を味わってください。

一次産業に取り組まれている方、地域の一次産業者を支援する自治体職員や団体の方のご参加をお待ちしています。

能登野菜を中心に９種類の野菜を育てる農場。最初は30aの小規模農場でしたが、徐々に耕作放棄地を開墾し、今では東京ドーム2個分ほどにあたる8haの農地で野菜を育てています。

空き家を改修した店舗。観光客を中心に、ピーク時にはランチで三回転するほどの方に訪れていただいています。

養殖した牡蠣は店舗で提供するだけではなく、EC販売や6次産業化商品の開発にも取り組んでいます。

■代表者紹介

酒井 光博

株式会社能登風土代表取締役

公益社団法人日本青年会議所副会頭(2023年度)

1983年石川県七尾市生まれ。高校卒業後、大阪でパチンコ店勤務後にＵターンしスナック経営を始める。そこで培った人脈を基に、能登で農業をスタート。その後、念願だった漁業や飲食業にもチャレンジし、飲食店「牡蠣料理専門店浜焼き能登風土」を開業。お店が1件もなかった地域に年間約2万人の集客を達成する。2021年2月からは石川県羽咋市の団体食事・観光施設「能登千里浜レストハウス」の経営を開始

『頭で考えるより、即行動！即実践！』

スピード溢れる行動力と決断力が最大の魅力。

■担当者紹介

任田 和真

株式会社能登風土マネージャー

元七尾市地域おこし協力隊

大学卒業後、国際NGOピースボートに従事し、世界を船旅で2周、国際交流を53ヶ国で行う。 2018年、結婚を機に夫婦で東京から七尾市に移住し、七尾市地域おこし協力隊に着任。七尾市高階地区にて3年間、移住定住支援活動を展開する。任期中は廃校(旧高階小)を活用したイベント「逃走中」「ドライブインシアター」などの開催や、地域のルールやしきたりを明文化した「集落の教科書」を編集長として発行し、令和元年度第10回地域再生大賞の“優秀賞”を受賞。現在は能登千里浜レストハウスの経営を担う株式会社能登風土のマネージャーを務めている。

店舗内観