BeBA TERRACE(都市公園):複数の都市経営課題を織り込む民間による公園経営事業
@岩手県 盛岡市
現地見学30分程度、座学45分程度
1~30名
現地視察プラン
■盛岡市中央公園「BeBA TERRACE(ビバテラス)」について
盛岡市の西南エリア、盛岡駅西口から車で約3分のところに総面積28.6㎡の盛岡市中央公園があります。
岩手県立美術館や盛岡市子ども科学館など文化施設が集積し、地元のシンボル・岩手山を望む緑豊かな公園の一画が「BeBA TERRACE」です。
BeBA TERRACE のコンセプトは「あそびを学び、まなびを遊ぶ」
公園は子どもたちの遊び場、だけではありません。幅広い世代が楽しみ、つながり、まなび合う場。誰もが心地良くいられる公園を目指し、多様なコンテンツが共存しています。
大きな芝生広場を囲むように佇む木造建築は、どんぐりの森の保育園、新鮮野菜や季節の花が並ぶファーマーズマーケット、岩手の伝統工芸・南部鉄器の体験工房、ゆったり過ごせるカフェレストランのほか、ドッグサロンやヘアサロン、洋菓子店にコーヒースタンド、手紡ぎ手織りの羊毛織物 ホームスパンの教室…と日々の暮らしを楽しく豊かにする店舗や施設です。芝生広場では季節によりマルシェや星空観望会なども開催しています。
居心地の良い空間づくりには、環境を生かしたランドスケープデザインと建築設計が欠かせません。
BeBA TERRACE は地元団体が育ててきたどんぐりの森を継承し、その森を公園全体に広げていくイメージのもと、自然に馴染む木造建築で岩手山の山なみと調和するよう切妻屋根の連なりを意識した全体設計になっています。
なにもないけど、「なんか心地良いね。」そんな場所です。ともすると、全国どこにでもあるようなロードサイド店が立ち並ぶ開発地域にあって、将来、子どもたちが “ ここがわたしたちの故郷だ ” と誇れるような盛岡の風景を目指しています。
■BeBA TERRACE 誕生の背景 -本宮地区における都市経営課題の解決-
盛岡市中央公園の開発は昭和50年代に始まり、社会情勢や市の財政状況の変化によって長らく計画が中断していました。
一方、中央公園周辺の本宮エリアは新興住宅地として整備が進み、若い世帯が増加、それに伴い待機児童問題を抱えていました。
そこで市は、都市公園の占用物件として追加された保育園施設の整備を含めたPark-PFI案件とし、2019年2月に公募を開始、同年5月に本事業が採択されました。
■公募設置管理制度(Park-PFI)とは
本事業では、2017年の都市公園法改正により設けられた公募設置管理制度(Park-PFI)を活用しています。
都市公園の魅力と利便性の向上を目的に、民間資金を活用して公園の整備・維持管理を行う新たな手法で、飲食店等の収益施設「公募対象公園施設」の設置と、園路や広場等の公共部分「特定公園施設」の整備・改修を一体的に行う事業者を公募で選定します。
民間事業者は、設置した施設の収益を公園整備に還元することを条件に、都市公園法の特例措置(設置管理許可期間の延長、建ぺい率の緩和、占用物件の設置)がインセンティブとして享受でき、行政は財政負担などの軽減が可能となります。
盛岡市では、木伏緑地(2019年)に続く制度活用の開業事例ですが、木伏緑地はなんと全国で3番目の開業事例であり、本市は先駆的な取り組みを実践してきた先進地でもあります。
木伏緑地は2021年の「グッドデザイン賞ベスト100」に選出され、BeBA TERRACE は公益財団法人 都市緑化機構主催の「みどりの環境プラン大賞」で最優秀賞である国土交通大臣賞を受賞し、それぞれの事業内容が評価されています。
■Park-PFI 制度を活用し、行財政に頼らない都市公園経営を実践
制度が開始して6年、全国でも様々な取り組みが増えています。わたしたちが BeBA TERRACE で実践しているのは「行財政に頼らない都市公園経営の仕組み」です。
開業までの公園整備費と年間の公園維持管理費は、本事業に参画する事業者で全て資金調達し賄っています。
行政へ費用負担を求めるのではなく、規制緩和をしてもらいながら、民間事業者がしっかり稼ぎ、自身の店舗のみならず都市公園の経営までを行う。通常の経営能力に加え、根底に公共財産を使わせてもらっているという自覚を持ち続けることが、簡単なようで難しくとても重要です。
すなわち公益性と事業性のバランス感覚を大切にすることです。
わたしたちは本事業に参画する事業者で「BeBA TERRACE 運営協議会」を設立し、公園の維持管理を行っています。
事業採択から3年、個性豊かな経営者たちがひとつの方向に向かって進むことは容易ではありませんが、未曽有のコロナ禍を共に乗り越えながら、心地よい公園であり続けるため日々切磋琢磨しています。
これからも段階的に整備を進めていきますが、広大な都市公園をより快適に、効果的に整備していくには、市と息の合った整備計画の推進が不可欠と感じています。これからの課題です。
待機児童のほかにも不登校傾向児や障害を持つ人たちの居場所・活動の場づくりなど、都市経営課題の解決に向き合います。まだまだ進化する BeBA TERRACE へ是非一度、お越し下さい!
■視察プランについて
公募設置管理制度(Park-PFI)を用いた⺠間主導 公⺠連携事業に興味のある行政関係者、民間事業者向けのプランです。
参加いただいた皆様にはBeBA TERRACEの事業経緯、都市経営課題を解決するための思考、事業効果、今後の展開についてご説明します。
説明後は実際にBeBA TERRACE内をご案内いたしますので、座学・現地見学の両方からPark-PFI事業による都市経営課題解決について、肌で感じていただければ幸いです。
また、盛岡市では盛岡駅前の「木伏緑地」でも公募設置管理制度(Park-PFI)を活用しています。
そちらの視察も希望される場合、オプションを選択の上ご予約ください。
皆様のご参加お待ちしています。
■BeBA TERRACE 施設紹介
◯モリオカえほんの森保育園
2020年10月 開園。家のように安心して過ごせることを第一に考えた同園は、小さな森のような庭で遊ぶ子どもたちを見守るよう、園舎は「くの字型」に建てられています。
また、外壁のスギ板や床材のアカマツなど、天然無垢材の県産材をふんだんに生かした建物です。
◯てつびんの学校 shop&gallery「SUNABA」 / 園芸・生産者直売所 M farm
南部鉄器を製造・販売するタヤマスタジオが新たに手がけた同店(写真左)は、2023年2月にオープン。同社が展開する「kanakeno」のブランドコンセプトに基づきセレクトする、全国各地の多様な工芸作品の展示販売を行なっています。
南部鉄器の価値を広く知っていただくため、「てつびんの学校」を通じたまなびや体験の機会づくりに努めています。
園芸・生産者直売所 M farm(写真右)は、盛岡市内近郊の農家が育てた、新鮮な野菜や果物などが並びます。県産食材を使ったお惣菜やお弁当、曜日がわりで入荷するスイーツも人気です。
◯まなび棟
大正期から岩手に受け継がれる貴重な地場産業・手紡ぎ手織りの「ホームスパン」が体験できる「手紡ぎ・手織りの学校 Looms」(写真左)、中央公園内のドッグランから立ち寄る方も多いドッグサロン「coat colors」(写真右)、市内西青山から移転した人気の洋菓子店「Naïf」、くつろぎと上質な技術のプライベートサロン「Log」、「CAFE LAube ビバテラス店」が軒を連ねます。
◯飲食棟
公園の緑を眺めながらモーニング、ランチ、夕暮れの一杯も楽しめるカフェ「sunnys cafe」(写真左)、県内では珍しい九州うどんの店「うどん いっしゅん」(写真右)の2店舗がオープンしています。
ベビーカーのママさんや元気いっぱいの子どもたち、愛犬とお散歩中のご夫婦、おじいちゃんおばあちゃん、学生やビジネスマンも、老若男女が思い思いに楽しめる飲食エリアです。
オプション追加料⾦
-
木伏緑地 連携視察 1名 5,500円(税込)
木伏緑地とあわせての開催の場合は、BeBA TERRACE 現場見学30分、木伏緑地 現場見学30分、座学60分程度となります。※移動は各自でお願いします。
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盛岡バスセンター 連携視察 1名 3,300円(税込)
<BeBA TERRACE> BeBA TERRACE 現場見学30分、座学60分程度となります。※移動は各自でお願いします。 <バスセンター> 現場見学30分、座学45分程度となります。※移動は各自でお願いします。 <その他> 価格はBeBA TERRACEの視察金額のほかに「バスセンターの視察料金額」となります。
-
(株) PUBLIQ 代表取締役 長澤幸多 視察対応 1団体 16,500円(税込)
木伏緑地、BeBA TERRACE、ホホホの森(盛岡城跡公園計画中)及び盛岡市動物公園再生事業のPPPを中心的に事業化した弊社代表取締役の視察対応を希望する場合は、各視察料に追加料をいただきます。
-
公民連携事業アドバイス(株式会社PUBLIQ 代表取締役 長澤幸多) 1団体 220,000円(税込)
木伏緑地、BeBA TERRACE、ホホホの森(盛岡城跡公園計画中)及び盛岡市動物公園再生事業のPPPを中心的に事業化した弊社代表取締役への年間事業相談料金(おおよそ5回)となります。
-
飲食ビジネスアドバイス(019合同会社 代表社員 猪原勇輝) 1団体 110,000円(税込)
都市公園で飲食ビジネスを成立させた代表社員への事業相談料となります。
内容の詳細
視察名
BeBA TERRACE(都市公園):複数の都市経営課題を織り込む民間による公園経営事業
視察名
BeBA TERRACE(都市公園):複数の都市経営課題を織り込む民間による公園経営事業
カテゴリ
公共インフラ
カテゴリ
公共インフラ
キーワード
Park-PFI
、公⺠連携
、まちづくり
、公園
、AIA
、都市経営
、都市経営課題
、ランドスケープ
、木造建築
キーワード
Park-PFI 、公⺠連携 、まちづくり 、公園 、AIA 、都市経営 、都市経営課題 、ランドスケープ 、木造建築
定員
1名〜30名
定員
1名〜30名
所要時間
1時間30分程度
所要時間
1時間30分程度
料金
税込5,500円/1名様
料金
税込5,500円/1名様
支払い方法
請求書後払い
、銀行振込
支払い方法
請求書後払い 、銀行振込
申込期限
視察希望日の30日前までに申し込みください。
申込期限
視察希望日の30日前までに申し込みください。
実施⽇
9:00-17:00の間で応相談
実施⽇
9:00-17:00の間で応相談
視察内容
現地視察 30分
座学 1時間程度
視察内容
現地視察 30分
座学 1時間程度
講師紹介
長澤 幸多
現職:株式会社PUBLIQ 代表取締役 / BeBA TERRACE運営協議会 代表 都市経営プロフェッショナルスクール コーチ/ 公園緑地公⺠連携研究会 オブザーバー / 各都市公⺠連携事業 アドバイザー
元職:盛岡市役所職員 / 第3セクター職員
※長澤による視察対応を希望される方は、オプションで申し込みをお願いします。
講師紹介
長澤 幸多
現職:株式会社PUBLIQ 代表取締役 / BeBA TERRACE運営協議会 代表 都市経営プロフェッショナルスクール コーチ/ 公園緑地公⺠連携研究会 オブザーバー / 各都市公⺠連携事業 アドバイザー
元職:盛岡市役所職員 / 第3セクター職員
※長澤による視察対応を希望される方は、オプションで申し込みをお願いします。
その他
・視察資料は、当日データにてお渡し致します。
・移動手段は各自で手配をお願いします。
・食事等の提供はいたしませんので、ドリンク及び軽食等は各自で持参してください。
その他
・視察資料は、当日データにてお渡し致します。
・移動手段は各自で手配をお願いします。
・食事等の提供はいたしませんので、ドリンク及び軽食等は各自で持参してください。
集合場所へのアクセス
集合場所
盛岡市中央公園 BeBA TERRACE 前駐車場
集合場所
盛岡市中央公園 BeBA TERRACE 前駐車場
住所
〒020-0866 岩手県 盛岡市 本宮字荒屋25番地8
住所
〒020-0866 岩手県 盛岡市 本宮字荒屋25番地8
最寄駅
盛岡駅
最寄駅
盛岡駅
アクセス方法
■バス
岩手県交通「本宮三丁目バス停留所」下車徒歩約4分
岩手県交通「総合プール前バス停留所」下車徒歩約13分
岩手県北バス「杜の道北バス停留所」下車徒歩約13分
※路線や時刻は各バス会社にご確認ください
■徒歩
盛岡駅西口(マリオス前)から約19分
■自動車
盛岡駅西口(マリオス前)から約3分
東北自動車道盛岡ICから国道46号線経由で約11分
※無料専用駐車場あり、近隣施設への駐車はご遠慮ください
アクセス方法
■バス
岩手県交通「本宮三丁目バス停留所」下車徒歩約4分
岩手県交通「総合プール前バス停留所」下車徒歩約13分
岩手県北バス「杜の道北バス停留所」下車徒歩約13分
※路線や時刻は各バス会社にご確認ください
■徒歩
盛岡駅西口(マリオス前)から約19分
■自動車
盛岡駅西口(マリオス前)から約3分
東北自動車道盛岡ICから国道46号線経由で約11分
※無料専用駐車場あり、近隣施設への駐車はご遠慮ください
視察受⼊先の情報
株式会社PUBLIQ
株式会社PUBLIQは公募設置管理制度(Park-PFI)を用いた手法で、都市公園を起点に⺠間主導の公⺠連携事業の展開によるまちづくりに取り組んでいます。 公募設置管理制度(Park-PFI)とは、都市公園内の飲食店や売...