DIYで廃校を滞在施設に復活させた東京都檜原村「藤倉校舎」の視察見学

@東京都 西多摩郡檜原村

2時間

2~20名

DIYで廃校を滞在施設に復活させた東京都檜原村「藤倉校舎」の視察見学

現地視察プラン

■団体紹介

NPO法人さとやま学校・東京は、東京都西多摩郡檜原村の集落「藤倉」で、檜原村藤倉の魅力的な文化や自然の継承と里山のにぎわいを取り戻すための活動を行っている団体です。

 

事業としては課題解決事業、収益と雇用創出事業の2つを展開しており、課題解決型事業では、ボランティア活動を中心に、伝統(生活)文化の継承、古民家と斜面畑の再生に取り組んでいます。

 

収益と雇用創出事業では2022年に廃校となっていた旧藤倉小学校を改修した泊まれる学び舎「藤倉校舎」を中心に、農泊をはじめとする観光振興、現地資源の活用に取り組んでいます。

 

 

 

■旧藤倉小学校について

藤倉校舎の前身である旧藤倉小学校は、1874年、檜原小学校第六分校として集落の寒澤寺の建物を使い開校されました。

 

その後、北檜原尋常小学校と改称され、1901年に寒澤寺の敷地内に新校舎を建築。1947年に北檜原小学校第二分校と校名が変更され、1954年に校舎の老朽化と狭さから、現在の校舎に建て替えられました。

 

1966年に檜原村立藤倉小学校に昇格し、当時は84名いた児童がいましたが、高度経済成長期に入ると、檜原村の主要な産業であった林業や炭焼き、養蚕は生産が減少の一途をたどり、若者が村外へ流出することとなり児童数も減少。

 

村はこのような状況から、1980年に村立小・中学校統合基本計画を定め、1986年に檜原小学校に村内の小学校を統合することとし、旧藤倉小学校は最後の卒業生3名を送り出して閉校となりました。

 

旧藤倉小学校校舎は戦前の木造校舎の典型例(東京市小学校木造校舎構造規格に準じて建てられた)と言え、東京都に現存する数少ない木造校舎の一つであり、学校建築遺産として、高い価値があります。

 

また、建造費の大部分が学区民の寄付や労務奉仕によって建てられており、地域の人たちが協同で公共性のある建物を造っていた時代の建築として、民俗的な価値も高いと言えます。

 

 

 

■泊まれる学び舎「藤倉校舎」について

旧藤倉小学校校舎は、廃校になった後も、都内の児童劇団の練習場として活用されてきましたが、建物に関する基本的な維持管理は行われてなかったために、2015年頃には、外壁や基礎の劣化が深刻な状態で、使い続けるには耐震補強も必要な状態でした。

 

そうした現状を知り、「東京にはほとんど無くなってしまった木造校舎をなんとかして再生したい」と、藤倉地区の村おこし事業に協力していたボランティアの人や藤倉地区にご縁があった人々が集まり、有志の人々で当団体を設立、改修計画がスタートします。

 

地元の藤倉自治会と改修案を相談していく中で、伝統的生活文化を継承し、環境共生型の生活技術体系を現代に生かしていこうというNPOのビジョンや「泊まれる学び舎」としての再整備計画などが作られていきました。

 

改修費の一部は農林水産省農山漁村振興交付金(農泊推進)を活用しましたが、限られた予算の中で適切な品質を確保するために、全体の改修計画は大きく建築本体工事と内外装工事の2つに分けました。前者はプロによる設計・施工。後者はボランティアの方々による自力施工です。

 

目指したのは、地域の歴史、文化、自然資源の価値を最大限に引き出すようなリノベーション。同時に地域活性化をもたらす観光地として、地域固有の魅力を高めることも目的としました。

 

その目標に則り、自力施工の内装工事では旧校舎の減築時に発生した廃材(新築当時に地域住民から寄進された木材)を積極的に再生・活用。さらに、「持ち出さず、持ち込まず」をモットーに、敷地内から廃棄物をできるだけ排出することなく、同時に外部からの新たな材料搬入も最小化することにより、施工過程での環境負荷の低減を図りました。

 

そうして、泊まれる学び舎「藤倉校舎」と生まれ変わった当施設は、外部の方の宿泊利用や撮影やデイキャンプなどの日帰り利用、交流の場として活用するセルフコミュニティカフェとして利用されています。

 

また、ハードとしての活用に止まらず、藤倉校舎を起点にしたワークショップやイベントを開催するなど、新たな観光資源としてさまざまな事業を展開し、県内外の方に喜んでいただいています。

 

左:有志による改修計画の会議の様子 右:改修中の藤倉校舎

 

左:改修を終えた藤倉校舎外観 右:校舎前に設置された旧校舎の廃材を活用したウッドデッキ

 

左:校舎内装。家具にも旧校舎の廃材を活用しています 右:宿泊者向けに活用されている教室

 

 

 

 

■プランについて

本プランでは廃校活用をテーマに、藤倉校舎が誕生するまでの改修計画からリノベーション作業、運営開始後の取り組みについてご紹介します。

 

藤倉校舎改修には延べ800人程の方にボランティアとして関わっていただいており、限られた予算の中で、補助金だけに頼らず、人の力で廃校を再生した全国でも珍しい事例です。

 

廃校の活用について多くの方がその方針や予算の確保に悩まれていると思います。

 

そうした方々に私たちの事例を共有することで、何かしらのヒントや、行動を起こすきっかけになれば幸いです。

 

また、藤倉校舎の周辺には、江戸時代から続く古民家や自給自足で暮らしていた山村の風景が広がっています。空き家も多く、藤倉校舎を拠点に、地域資源を現代に向けて再構築して行くようなエリアリノベーションの試みをこれからも続けていく予定です。

 

そうした今後の展開について、皆様に知っていただくことも貴重な機会と考えておりますので、幅広い方に参加いただければ幸いです。

なお、施設の概要は、以下でご確認ください。

https://fujikura-kosha.com

皆様からのご参加お待ちしています。

 

左:ウッドデッキで遊ぶ子供たち 右:夜の藤倉校舎、宿泊客が焚き火やBBQを楽しみます

内容の詳細

視察名

DIYで廃校を滞在施設に復活させた東京都檜原村「藤倉校舎」の視察見学

カテゴリ

地域活性化

キーワード

廃校活用 、観光 、農家民泊

定員

2名〜20名

所要時間

2時間

料金

一般
3,000円/1人 
学生
1,000円/1人

支払い方法

請求書後払い 、銀行振込

申込期限

希望日の2週間前までにお申し込みください。

実施⽇

平日優先(休日についてはご相談ください。)

視察内容

見学(30分)
取り組み説明(60分)
質疑応答(30分)

講師紹介

川上玲子(NPO法人さとやま学校・東京 代表)

その他

ご宿泊、ご飲食、その他の里山体験をご希望される方は、ご相談に乗ります。予約リクエスト後、メッセージでお知らせください。

集合場所へのアクセス

集合場所

藤倉校舎

住所

〒190-0202 東京都 西多摩郡檜原村 藤原4814

最寄駅

JR五日市線/武蔵五日市

アクセス方法

JR五日市線「武蔵五日市」駅下車
西東京バス「藤倉」行きバス50分→藤倉バス停より上り坂10分
https://fujikura-kosha.com/access/

視察受⼊先の情報

NPO法人さとやま学校・東京

東京の奥座敷・檜原村の「藤倉(ふじくら)」という集落の一角に、時の流れが止まったように佇む小さな廃校があります。 ここはかつて地域の子どもたちのために村人自身の手によって建てられ、多くの子どもたちが...

3,000 円(税込) / 名

予約人数

2

合計

6,000円(税込)

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料金の詳細

DIYで廃校を滞在施設に復活させた東京都檜原村「藤倉校舎」の視察見学

@東京都 西多摩郡檜原村 | 2時間 | 2~20名

プラン基本料⾦

x 2

6,000 円(税込)

3,000

合計