地域内資源循環を実現しながら、新たな特産品を生み出した長崎県波佐見町「陶箱クッキー」の取組
@長崎県 東彼杵郡波佐見町
3時間
1~99名
現地視察プラン
■「波佐見陶箱クッキー」のご紹介
波佐見町(はさみちょう)は長崎県の中央部に位置し、四方を山に囲まれた地域です。
古くから豊かな自然の中で、お米やお茶、アスパラガスなどの農産業が行われているほか、400年の歴史を持つ陶磁器「波佐見焼」を中心とした「ものづくり」の息吹が根付いており、半農・半陶の里と呼ばれています。
そんな波佐見町で「地域内資源循環」「持続可能な地域づくり」「食の特産品の開発」をキーワードに、新たに生まれた名産品が「波佐見陶箱クッキー」です。
「波佐見陶箱クッキー」は販売開始以来、毎週末の販売と同時に完売となり、入手困難なことから「幻のクッキー」とも呼ばれています。
「波佐見陶箱クッキー」が生まれたきっかけは、波佐見焼の製造工程で生じる廃石膏型の処理問題です。
波佐見焼は普段使いしやすい陶磁器として全国の方に愛されています。
そのため、出荷量も多く、量産するために製造の際はろくろではなく石膏型に生地を流し込んで成形します。
この石膏型は100回ほど使用すると劣化して使えなくなるため、産業廃棄物として埋め立てられてきました。その量は年間約700トンにも及びます。
しかし、2017年から長崎県の最終処分場が波佐見町の廃石膏型を受け入れなくなり、行き場をなくした廃石膏型が町内の中間処理施設に滞留。
廃石膏型の白い山は、町の景観にも悪影響を与え「何とかしてほしい」と声が上がるようになりました。
そこで、波佐見町は専門家とともに、廃石膏型を利活用する道を模索。たどり着いたのが、肥料(副産肥料)や建築用資材としてアップサイクルする方法です。
石膏由来の肥料は作物の細胞組織強化や根の発育促進などの効果が見込まれ、他県ではすでに農地利用の実績があることと、石膏を粉砕するだけで加工でき低コストで済むことなどが決め手となりました。
さらに廃石膏肥料を使って、町のPRにつながる商品開発に着手。
当時、波佐見町の食の土産品開発と石膏型肥料の農地利用の仕組みづくりに取り組んでいた6次産業化プロデューサー平尾さんのアドバイザリー協力のもと、廃石膏型というと地域課題と、波佐見の持つ魅力を結び付けた商品を目指し、「波佐見陶箱クッキー」は生まれました。
クッキーの原料には波佐見の田んぼで、廃石膏を利活用して育てられた米粉専用米「ミズホチカラ」から作った米粉を使用。
このお米を最新の機械で製粉、しっとり・さらさら・挽きたての生米粉をベースに、 お茶やきな粉など、波佐見の特産をふんだんに使用した7種類のクッキーを作っています。
製造は地域のお母さんたちにお願いしており、丁寧な手仕事で焼き上げています。
入れ物には波佐見焼の陶箱を使用。季節によって食材が変わるクッキーと季節で色が入れ替わるカラフルな波佐見焼を手に取ることで、波佐見の豊かな自然を感じてもらえるようにしました。
「波佐見陶箱クッキー」は、商品としての価値だけでなく、廃石膏型リサイクルの取り組みも評価され「長崎デザインアワード2021金賞」「2021年度グッドデザイン賞(地域の取り組み・活動部門)」「第52回日本農業賞優秀賞(食の架け橋の部)」「令和3年度ながさき手みやげ大賞」など数々の賞を受賞し、波佐見町のイメージアップにつなげることに成功しています。
左:廃石膏肥料が散布された田んぼ 右:クッキー作りの様子。地域のお母さんたちの新たな雇用も生み出しました。
■視察プランについて
「波佐見陶箱クッキー」は地域の課題であった廃石膏問題の解決、地域資源循環の仕組みづくり、地域特産品の開発など、さまざまな成果を生みました。
また、「波佐見陶箱クッキー」は農業、窯業、地域の事業者、町民、行政、波佐見町観光協会、専門家などが協働で取り組んだ事例です。
さまざまなステークホルダーが協働し、地域課題を解決、持続可能な地域社会を目指す本取り組みは、日本各地の地域課題を解決するモデルケールとも言えるものであり、これまでも多くの方々の視察や研修を受け入れ、ノウハウなどを伝えてきました。
本プランは「波佐見陶箱クッキー」を中心に、これまで私たちが取り組んできた地域課題解決についての講和と田んぼ・製粉所・鬼木加工センター・波佐見焼窯の現地見学がセットになったプランです。
製粉所・鬼木加工センター見学の際、加工場内も見学されたい場合は、衛生服代等が必要なので、オプション「鬼木加工センター・製粉所の加工場見学」を選択してください。
選択されない場合、製粉所はスタッフとの質疑応答のみ、鬼木加工センターは外観・売店のご案内とスタッフへの質疑応答のみの見学になります。
参加者の皆様にとって、地域の課題解決、持続可能な社会の実現に向けた活動の参考になれば幸いです。
ご参加お待ちしています。
※取材・メディア掲載を希望される場合は専用のプランがございますので、コチラよりご予約ください。
■メディア掲載実績
NHK福岡放送局
NHK長崎放送局
NBC長崎放送
NCC長崎文化放送
読売新聞
日本経済新聞
長崎新聞
他多数
オプション追加料⾦
-
鬼木加工センター・製粉所の加工場見学 1名 2,000円(税込)
加工場内の見学を希望される場合、キャップ・衛生服・シューズカバー等の料金2,000円/1名を頂戴いたします。
-
陶箱クッキーお持ち帰り 1名 3,800円(税込)
視察後に陶箱クッキーのお持ち帰りを希望される場合、選択してください。
-
(株)FOODSNOW平尾由希氏による説明 1団体 10,000円(税込)
波佐見町のアドバイザーとして、地域内循環の取り組みや、陶箱クッキーのプロデュースを手がけた株式会社FOODSNOWの平尾由希氏がオンラインにて取り組みの説明を行います。※現地同行での説明を希望される場合、料金+交通宿泊費を頂戴します。希望される場合は予約リクエスト後にチャットにてご相談ください。
内容の詳細
視察名
地域内資源循環を実現しながら、新たな特産品を生み出した長崎県波佐見町「陶箱クッキー」の取組
視察名
地域内資源循環を実現しながら、新たな特産品を生み出した長崎県波佐見町「陶箱クッキー」の取組
カテゴリ
地域活性化
カテゴリ
地域活性化
キーワード
SDGs
、循環
、市民協働
、農業
、伝統
、ブランディング
、地域産品
、6次産業化
、官民連携
キーワード
SDGs 、循環 、市民協働 、農業 、伝統 、ブランディング 、地域産品 、6次産業化 、官民連携
定員
1名から受付可能
※人数制限は特に設けておりません
定員
1名から受付可能
※人数制限は特に設けておりません
所要時間
3時間
所要時間
3時間
料金
最低金額16,000円(1~8名)
※9名以上の場合+2,000円/1名
※学生の場合、9名以上は+1,000円/1名
料金
最低金額16,000円(1~8名)
※9名以上の場合+2,000円/1名
※学生の場合、9名以上は+1,000円/1名
支払い方法
請求書後払い
、銀行振込
支払い方法
請求書後払い 、銀行振込
申込期限
希望日の2週間前
申込期限
希望日の2週間前
実施⽇
平日のみ
※クッキー制作を見学したい場合は木曜日の開催となります
実施⽇
平日のみ
※クッキー制作を見学したい場合は木曜日の開催となります
視察内容
取り組み説明(30分)
田んぼ・製粉所・鬼木加工センター・波佐見焼窯見学(160分)
※製粉所・鬼木加工センターの加工場を見学される場合、オプションの選択が必要です
視察内容
取り組み説明(30分)
田んぼ・製粉所・鬼木加工センター・波佐見焼窯見学(160分)
※製粉所・鬼木加工センターの加工場を見学される場合、オプションの選択が必要です
講師紹介
波佐見町観光課・波佐見町観光協会職員が説明します
※6次産業化プロデューサー平尾由希氏からのご説明を希望される場合、オプションを選択してください
講師紹介
波佐見町観光課・波佐見町観光協会職員が説明します
※6次産業化プロデューサー平尾由希氏からのご説明を希望される場合、オプションを選択してください
集合場所へのアクセス
集合場所
波佐見町内
集合場所
波佐見町内
住所
〒859-3711 長崎県 東彼杵郡波佐見町 井石郷2255-2
住所
〒859-3711 長崎県 東彼杵郡波佐見町 井石郷2255-2
最寄駅
JR有田駅
最寄駅
JR有田駅
アクセス方法
■長崎自動車道・西九州自動車道をご利用の場合
波佐見有田I.C.から車で5分
嬉野I.C.から車で15分
■JRをご利用の場合
JR有田駅よりタクシーで10分
JR三河内駅よりバスで15分
JR川棚駅よりバスで20分
アクセス方法
■長崎自動車道・西九州自動車道をご利用の場合
波佐見有田I.C.から車で5分
嬉野I.C.から車で15分
■JRをご利用の場合
JR有田駅よりタクシーで10分
JR三河内駅よりバスで15分
JR川棚駅よりバスで20分
視察受⼊先の情報
一般社団法人波佐見町観光協会
波佐見町(はさみちょう)は長崎県の中央部に位置し、四方を山に囲まれた地域です。 古くから豊かな自然の中で、お米やお茶、アスパラガスなどの農産業が行われているほか、400年の歴史を持つ陶磁器「波佐見焼」...